国士舘大学が世界標準の入試システム「TAO」を採用
国士舘大学は、入試業務のデジタル化を図るため、世界標準モデルの入試システム「TAO(The Admissions Office)」の導入を決定しました。これにより、従来の紙ベースの出願方法からの脱却を目指し、大学院の全10研究科での活用が見込まれています。
TAOシステムの特徴と利点
TAOは、志願者が多言語で出願できるコンソーシアム型の入試システムであり、1つのフォームを使って複数の大学に出願することができます。特に注目すべきは、特許取得済みの「カスタムフォーム作成機能」です。この機能により、大学管理者は異なる入試方式に応じた書類を柔軟に編集・管理でき、業務の効率化が図れます。
また、使いやすいUI/UXが実装されているため、志願者がどの国であってもスムーズに出願することが可能で、日本の大学が国際的な志願者を獲得しやすくなります。これは、18歳人口の減少を背景に外国人留学生の確保が急務である大学にとって、非常に重要な要素です。
導入の背景
国士舘大学大学院は、これまで紙の願書を郵送する形で出願を受け付けていましたが、この方式では書類の不備や海外志願者とのコミュニケーションにおいて、かなりの業務負荷がかかっていました。TAOの導入により、このような課題を解決し、業務効率を大幅に改善できることが期待されています。
オンラインセミナーの開催
さらに、TAOは2025年5月27日(火)に「大学院入試DXの最前線」をテーマにしたオンラインセミナーを開催する予定です。このセミナーは、大学院入試担当者を対象に、紙の書類処理の効率化や海外志願者の受け入れについて議論する場となります。現在、参加受付中ですので、興味のある方はぜひ申し込みを検討してください。
TAO導入による展望
TAOの導入により、国士舘大学はさらなる国際化を目指します。大学院入試がオンラインで完結することで、志願者の負担を軽減し、国際化に対応した教育環境を整えることが可能になります。また、将来的にはTAOが持つAI関連の特許技術を活用し、新たな入試モデルの構築も検討されています。アジアの大学との連携も視野に入れた展開が期待されているのです。
国士舘大学は「TAO」を通じて、今後も入試業務のIT化を推進し、より多くの志願者を受け入れつつ、国際的な学び舎を提供していくことでしょう。