不登校支援の新たな試み「はたらくフリースクール」が始まります

新たな学びの場「はたらくフリースクール」始動

5月は不登校に関する相談が増える時期です。この状況を受け、NPO法人HELLOlife（大阪・西区）は、新たな職場体験プログラム「はたらくフリースクール」を、実施することが決まりました。このプログラムは、複数の企業や団体との協力を得て、7月8日から1ヶ月間、あべのキューズモールと、もりのみやキューズモールBASEで行われます。

不登校の問題とその対応

文部科学省の方針によれば、不登校支援では社会的自立を促す進路選択の支援が重要とされています。令和4年度には、全国で約30万人の児童生徒が不登校に陥っており、そのためにも多様な学びと将来に向けた選択肢を提供することが急務です。

「はたらくフリースクール」はこの方針を基にしており、主に小学4年生から中学3年生の不登校傾向にある子どもたちのためのプログラムです。このプログラムは、実際の企業や店舗で働く体験を通じて、社会とのつながりを強め、自身の能力を感じ取る機会を提供します。

プログラムの詳細

プログラム内容

- 1ヶ月コース: 定員20名のクラス×5クラス、週1回のスクールと職場体験。
- 1日コース: 職場体験のみ、定員50名。

両コースとも、実際の仕事を通して、業種や職種の理解、適職選び、問題解決能力などを育む機会を提供します。また、仕事体験を通じて「お給料」を得ることで、自身の働きに対する評価を実感し、職業観を育む助けとなります。

実施期間と参加方法

プログラムは2025年7月に実施され、会場はあべのキューズモールと、もりのみやキューズモールBASEです。参加は無料ですが、応募締切は6月30日です。大変人気のある企画のため、早めの申し込みが推奨されます。

ユーザーの声

昨年開催された「はたらくフリースクール」では、105名の申し込みのうち83名が参加し、参加者や保護者から高評価が寄せられました。具体的には「体験が進むにつれ、自信が持てるようになった」といった感想が多く、参加後に学校への登校が増えるという好影響も見られています。子どもたちにとって、このプログラムは社会との新たな接点を持つ貴重なチャンスとなっています。

「はたらくフリースクール」の意義と今後

本プログラムは、単に不登校支援にとどまらず、不登校児童生徒が自らの進路を主体的に選択し、社会的自立を目指すサポートを行います。また、今後も年内に再度プログラムを予定しており、多くの子どもたちに新たな学びの選択肢を提供していく予定です。

このプロジェクトが多くの子どもたちに希望をもたらし、自立を促進する一助となることを祈っています。