海を守る意識を育む
2021-08-14 11:10:26

子供たちに海を守る意識を育む!ARCH&LINEの取り組みとは

子供たちに海を守る意識を育む!ARCH&LINEの取り組み



ジェンダーレスなデザインで人気のブランド、ARCH&LINE(アーチアンドライン)は、自社の阪急うめだ本店で「子供たちへ美しい海を残す為にファッションが出来る事」をテーマにした講義を実施しました。このイベントでは、未来を担う子供たちに海洋環境問題について学ぶ機会を提供し、ファッションがどのようにエコに貢献できるかを伝える内容となっています。

当日は、インスタライブも併用され、コロナ禍で来店できないお客様も同時に参加できる形で配信しました。講義では、特に廃棄漁網から洋服にリサイクルされる過程を詳しく説明しました。多くの学校で夏休みの自由研究としてSDGsや環境問題が取り上げられていることもあり、子供たちは非常に真剣に耳を傾けていました。

ARCH&LINEは2030年までにすべての商品を環境に配慮したものにするという目標を掲げており、その一環として2021年秋冬コレクションからは漁網リサイクルナイロンを使用しています。この漁網は海洋ゴミの約46%を占め、「ゴーストネット」と呼ばれています。実際、約10万頭の海洋哺乳類がゴーストネットによって死傷しているというデータもあり、魚類を含む多くの生物が危機にさらされています。

この取り組みの一部として、「GNB(GHOST NET BURSTER)」というプロジェクトがあります。これは、リサイクル業者の坂井マリンと繊維商社の田村駒が共に行っている取り組みで、海に流れ着いた漁網を回収し、再生可能な糸に変えるプロセスを手掛けています。具体的には、日本で回収した漁網をマレーシアのリサイクル工場に送り、そこでチップ化し、中国で繊維製品に製造されていきます。

現在のリサイクル率は、リサイクルナイロンが90%を占める一方で、漁網自体は約10%です。糸の強度の問題からリサイクル率がまだ低いという課題もありますが、今後の改善に期待が寄せられています。

このイベントでは、廃棄物がどのように製品化され、販売されるのかを具体的な物品(漁網、チップ、糸、製品)を用いて実演しました。子供たちにとっても理解しやすい講座となり、デザイナー考案のドリルやアニメーションを駆使して、飽きることなく楽しむ様子が見受けられました。最後には、参加者全員で製品の試着会も行い、様々な年齢や体型の子供たちが自由に楽しむ姿は、オンラインでの視聴者にも非常に良いサイズ感の情報を提供しました。

限定的な参加者数ながらも、50着の販売が行われ、親子や兄弟での購入が相次ぎました。ARCH&LINEの特徴でもあるジェンダーレス・エイジレスなデザインがファミリーに受け入れられ、多くの方々に支持されていることを示しています。

この講義を通じて、洋服作りが何を意味するのか、また、魚の乱獲や海洋廃棄物問題、そして地球の限りある資源について学ぶ機会をつくったのです。未来を担う子供たちと共に、このような環境の問題に向き合うきっかけが生まれたことを願っています。

参加者の皆さからは「洋服を着るだけで環境問題にアクションができる」との声が続出し、家族で楽しめるエシカルファッションとしても注目されました。子供の世代に環境問題の重要性を伝える責任は、私たち大人にあります。日常の買い物がどのように環境に影響し、それに対する責任を持つことが重要であるのか、今後も広く伝えていく必要があります。

会社情報

会社名
株式会社アーチ
住所
東京都渋谷区神宮前2−35−9原宿リビン511
電話番号

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