CTBE社、米国進出の一歩を踏み出す
CoreTissue BioEngineering株式会社(以下CTBE社)は、神奈川県横浜市に本社を置くスタートアップで、膝前十字靭帯の再建に使用する再生型人工靭帯の開発に取り組んでいます。このたび、北米三菱商事が主催する「R Accelerator Program」に採択されたことが発表され、米国市場へ進出するための重要なステップを踏み出しました。
R Accelerator Programについて
このプログラムは、日本発スタートアップが米国市場に進出する際に必要な支援を行うもので、特にシリコンバレーを中心とした地域での8か月間の伴走支援を提供します。CTBE社は、MCAシリコンバレー支店とFogarty Innovationのインキュベーションセンターを拠点にし、医療機器のエコシステムが整ったシリコンバレーで事業展開の準備を進めています。
膝前十字靭帯再建術は世界で年間約80万人が受けており、そのうち約20万人が米国で行われています。この需要に応える形で、CTBE社は米国における事業戦略や薬事戦略、保険償還戦略を練り上げていきます。
CTBE社の技術と展望
CTBE社は、早稲田大学からスピンアウトした企業で、脱細胞化技術を応用した再生型人工靭帯を開発中です。脱細胞化組織は、動物の細胞成分を取り除いたもので、拒絶反応のリスクを低減し、体内での自己再生を促します。この技術を活用し、CTBE社は米国市場での製品化を目指しており、特に強い需要が見込まれています。
北米三菱商事の若狭翔太朗氏は、CTBE社がシリコンバレーで質の高い準備を進めていることに期待を寄せており、革新的な日本発の医療ソリューションとしての成功を確信しています。また、Fogarty Innovationのマイク・リーガン氏も、CTBE社が米国市場の複雑な規制をクリアするためにしっかりと準備を進めていると評価しており、彼らの成長を支えることに喜びを感じていると述べています。
まとめ
このように、CTBE社は日本の医療技術を米国市場へと導入する大きな一歩を踏み出しました。彼らの事業展開がどのように進んでいくのか、今後の展開が大いに期待されます。シリコンバレーの支援を受け、CTBE社が世界の医療市場でどのように成長していくのか注目です。