認知症と共に生きる力を育む講演会
2024年11月16日(土)、神戸市のStage Felissimoにて開催される第327回フェリシモ「神戸学校」では、特定非営利活動法人イシュープラスデザインの代表であり、著書『認知症世界の歩き方』の著者である筧裕介氏が登壇します。この講演のテーマは、ズバリ「認知症世界の歩き方:当事者の生きる世界を見える化するデザイン」です。豊かな人生を目指すための貴重な視点や体験を、筧氏が届けてくれます。
神戸学校とは
「神戸学校」は、阪神・淡路大震災を機に1997年から始まったメッセージライブです。毎月様々なテーマで開催されており、さまざまな分野で活躍する講師が参加者に新しい発見と学びを提供しています。今回は、筧氏の豊富な経験を通じて、認知症の支援や理解がどのように広がっていくのかを考える素晴らしい機会といえるでしょう。
筧裕介氏の活動
筧氏は2008年に神戸でissue+designを設立し、社会課題の解決や地域の活性化に向けた数々のデザインプロジェクトに取り組んできました。特に、『認知症世界の歩き方』は、認知症の当事者へのインタビューを基にした、理解が深まる内容となっています。この書籍は、認知症を懸念する人々に向けて、喜びや生きがいを感じながら生きる道を提案し、約20万部を超える売上を記録しています。
また、筧氏は「避難生活+design」などのプロジェクトを通じて、災害時の避難所での課題に取り組んできました。阪神淡路大震災クラスの地震を想定し、避難所の中で発生する可能性のある問題を見える化し、それに対するデザイン的解決策を学生たちと共に模索しました。そこで生まれた「できますゼッケン」は、実際に東日本大震災の避難所でも活用され、多くの人々の役に立ちました。
講演の内容
今回の講演会では、認知症についての正しい理解を促進し、当事者がどのように感じ、どのように生きているのかを解説する予定です。認知症というテーマは、時に誤解されがちですが、筧氏の講演を通じてその理解が深まることでしょう。
聴衆は、認知症を恐れるのではなく、寄り添い、理解し、豊かに生きる道を共に考えることができるのです。このような議題に対して、前向きに取り組む姿勢を持つことが重要です。また、筧氏が提唱するデザイン思考が、どのように社会の課題解決に寄与できるかについても、多くの示唆を得られるでしょう。
開催概要
- - 日時: 2024年11月16日(土) 13:30~16:00(開場13:00)
- - 場所: Stage Felissimo 1Fホール(神戸市中央区新港町7番1号)
- - 参加料金:
- 一般: 1,200円(学生または2名以上のお申し込みの場合は1,000円/人)
- オンライン: 500円
オンライン参加者もリアルタイム視聴及び見逃し配信が可能です。収益の一部は東日本大震災遺児などへの支援にも使われるため、参加することが社会貢献につながります。
この機会に、認知症とその周辺について多くのことを学び、日常生活の中で役立てていただきたいです。興味のある方はぜひ応募してみてください。