愛媛県新居浜市のエコ活動
愛媛県新居浜市では、地域の未利用木材を資源化し持続可能な社会を目指す新たな取り組みが始まりました。アサヒユウアス株式会社は新居浜市と共同で、住宅建築に伴い発生した木材の端材を活用したリユースカップ「森のタンブラー『Hello!NEWエコライフ』」シリーズを製造しています。今回はその特徴や背景を詳しく紹介します。
森のタンブラーの誕生
「森のタンブラー」は、焼却処分されていた未使用の木材を約120kg使用しており、5種類合計1,420個が製造されました。このプロジェクトは新居浜市SDGs推進プラットフォームの分科会「森のタンブラープロジェクト」の一環として実施されており、環境保護と地域活性化を目指しています。
特に注目すべきは、各種デザインが施されたタンブラーが地域の行事や企業のノベルティとして活用される点です。具体的には、新居浜市上下水道局が主催する「新居浜水道フェスタ2024」において、300個の特別デザインのタンブラーが記念品として配布される予定です。
各タンブラーの用途
1.
水道フェスタ記念品: 水道創設70周年のロゴがデザインされた300個のタンブラーが、新居浜市上下水道局のイベントで使用されます。
2.
社会福祉向け使用: SDGs未来都市のロゴが施された420個のタンブラーは、福祉作業所での利用が決まっています。
3.
企業ノベルティ: 三王ハウジングの企業ロゴをあしらった300個のタンブラーは、同社内でのノベルティとして利用されます。
4.
広報活動: 旧端出場水力発電所のイラスト入り300個は、道の駅「マイントピア別子」で販売及び広報活動に役立てる計画です。
5.
祝い事に使う: 神郷支部では金婚祝いとして70個、市のプロモーション活動でも30個が採用予定です。
このように、森のタンブラーは地域の各種活動に幅広く利用され、持続可能な社会への足がかりとなっています。
アサヒユウアスの取り組み
アサヒユウアス株式会社は、「森のタンブラー」を通じて使い捨て文化の変革を目指しています。2019年にアサヒビールとパナソニックの共同開発によるこのリユースカップは、今後も新たなサステナブル商品を展開する計画です。
2024年には、栃木県さくら市でニーズに応じた新商品の展開を予定しており、さらに持続可能な資源利用への取り組みを強化します。また、同社はプラスチック素材の資源有効活用に関する新プロジェクトの発足や、コンサルティング事業の展開にも力を入れています。
まとめ
新居浜市の「森のタンブラー」は、地域のSDGsを推進し、環境意識の高い社会を作る重要な一歩となります。未利用の資源を上手に活用することで、地域と企業が連携し持続可能な活動を進める姿勢は、多くの人々にとっても示唆に富んだモデルでしょう。この取り組みを通じて、愛媛県新居浜市が一層、エコフレンドリーな地域として知られることを期待しています。