クレアトゥラ株式会社、シリーズAファイナルクローズでの資金調達
クレアトゥラ株式会社(東京都港区代表取締役CEO服部倫康)は、最新のシリーズAファイナルクローズにおいて、2億円の資金を調達したことを発表しました。これにより、同社の累計調達額は5.5億円に達しました。今回の資金調達は、NVCC9号投資事業有限責任組合や水素の森投資事業有限責任組合、東急建設-GBイノベーション投資事業有限責任組合との契約締結を通じて実現しました。
調達の意義と背景
クレアトゥラは、企業の温室効果ガス排出削減を目的とし、「かけがえのない自然を次世代へ」という理念のもと事業を推進しています。2022年の設立以来、同社が販売してきたカーボンクレジットや再エネ証書の量は、CO2に換算すると110万トンを超えています。
気候変動対策は今やグローバルな喫緊の課題となっており、今後10年間でカーボン・クレジットの需要は急速に増加すると予測されています。特に、日本では2026年度から排出量取引制度が導入されるため、需要が一層高まることが予想されています。また、企業にとって信頼性の高いカーボンクレジットを選択することは、グリーンウォッシングのリスク回避に直結する重要な要素です。
このような大きな背景に対し、クレアトゥラはフィリピン・パンガシナンで水田のメタン削減プロジェクトを開始し、ベトナム、タイ、バングラディシュでプロジェクトを展開しています。また、国内では東京ガスと協業し、Jクレジットの創出を進めています。
資金の活用
調達した資金は、国内外のカーボン・プロジェクトの開発やIT/SaaSの開発加速に活用されます。操作の確実性を担保するため、IT技術を駆使したモニタリングシステムを導入し、信頼性の高いクレジットの発行を目指します。この結果、今後ますます需要が増大すると見込まれる高品質のカーボンクレジットに応える体制を整えます。
将来の展望
クレアトゥラは、JCM制度に基づきフィリピンと日本の政府と連携し、農業分野での第1号案件を早期にプロジェクト登録し、クレジット発行を目指します。さらにフィリピンの他地域および東南アジア・南アジア諸国への展開も計画しており、国内においてもJクレジットの創出を加速させていくことで、持続可能な未来を目指します。
今後も「かけがえのない自然を次世代へ」という目標に向け、クレアトゥラは新たな挑戦を継続していきます。