インドネシアの現在を体現するメディア「Makin’ Indonesia」
2025年11月20日、東京都世田谷区に拠点を置くThe Moose Inc.が新しいメディア「Makin’ Indonesia(メイキン・インドネシア)」をスタートさせました。このメディアの目的は、インドネシアの“現在地”を切り取り、地域の文化やライフスタイル、そしてその変化をリアルに伝えることです。
インドネシアでは、さまざまな地域から文化を形成するクリエイターや新しい価値観を持つ若者たちが生まれており、彼らの姿勢がこの国の進化を支えています。Makin’ Indonesiaは、これらの動きに潜む「生きた声」や「小さな兆し」を捉え、リアルなストーリーとして世界に発信する役割を担います。
「Makin」はインドネシア語で「ますます」を意味し、この言葉にはインドネシアの文化や社会が深まりつつあることが込められています。このメディアは、日常の中で感じられる変化とその背後にいる人々に焦点を当て、視点の多様性をもってそのストーリーを描くことを目指しています。
メディアのコンテンツ構成
Makin’ Indonesiaは主に「SCENE」「PEOPLE」「TRADITION」という三つの視点から記事を展開します。
SCENE
最前線で生まれる新しい動きを捉え、音楽、アート、ファッション、デザインなど、都市を中心に展開されるクリエイティブの熱を映し出すカテゴリーです。これにより、読者はインドネシアがどのように変わっているか、リアルに感じることができるでしょう。
PEOPLE
さまざまな社会課題に対応する若者や、声なき声を拾うジャーナリストの日常に迫ります。「変化を動かしているのは誰なのか?」という問いを立て、彼らのリアルなストーリーを掘り下げていきます。
TRADITION
インドネシアの深層に触れ、文化や歴史を理解することを目的としています。また、現代において現れる新しい形の伝統や営みも探求し、“新しさと伝統”が共存する様子を描きます。
初回特集の見どころ
Makin’ Indonesiaでは、特に注目すべき初回特集として、ジャカルタを拠点に活動するイラストレーターのArdneks、ビジュアルアーティストのArdhira Putra、コーヒー文化を牽引するバリスタのMuhammad Aga、若手ジャーナリストのAlma Safitriなど、インドネシアの文化やライフスタイルを体現する多彩な人物が取り上げられます。
- - Ardneksはサイケデリックなイラストで国内外から注目を集め、アートワークやレコードジャケットなど多岐にわたって活躍しています。彼の作品から、インドネシア特有の自由さが伝わります。
- - Ardhira Putraは、懐かしいようで新しいアプローチで大衆文化を再解釈したのち、国際的に活躍。彼の色彩とデザインは、インドネシアの未来のビジュアルアートを示唆しています。
- - Muhammad Agaはインドネシアのコーヒー文化を広める重要人物で、若い世代の育成にも力を入れています。彼の物語はコーヒーを軸にした新しい文化の訪れを感じさせます。
- - Alma Safitriは、国営テレビに勤めながら、社会の不条理や市民の声を代弁。彼女の発言は、若者の政治意識や社会正義の議論に貢献しています。
ビジュアルとロゴ
メディアのロゴとメインビジュアルは、ジャカルタのアーティスト・Popomangunが担当。彼の作品はインドネシア文化が混ざり合う様子を描き出し、手描きのデザインが多様性を象徴しています。
また、Makin’ Indonesiaのローンチを記念して、アーティストによる特別描き下ろしロゴを使用した限定Tシャツも販売されており、インドネシアのエネルギーを感じるアイテムとして注目されています。
今後の展開
Makin’ Indonesiaは今後、動画シリーズやZINE、書籍、ポッドキャストなど、多角的に情報を発信していく予定です。このプロジェクトは、インドネシアの“いま”を幅広い視点で紹介し、文化交流の架け橋として機能することを目指しています。
インドネシアを知りたい方は、ぜひMakin’ Indonesiaをチェックし、そのリアルな声に耳を傾けてみてください。