日本の文化財と観光の新たな融合を目指す「Living History」事業説明会開催
来る11月11日(木)、文化庁主催にて「Living History(生きた歴史体感プログラム)促進事業」の説明会がオンラインで実施されます。文化財を観光資源として活用し、地域の魅力を高める取り組みとして注目されています。
「Living History」は、日本全国の重要文化財や史跡を対象に、実際の歴史を体感することができるプログラムを展開することを目的としています。参加者は、歴史をより分かりやすく、また楽しんで体感することができるため、観光資源の一環として位置づけられています。
具体的な取り組み事例
この事業の具体例としては、鹿児島県の仙巌園による歴史体感プログラムや、新潟県十日町市での縄文文化体感プログラムがあります。これらのプログラムは地域の歴史や文化を深く理解できる機会を提供し、欧米における「Living History」のように、日本でも同様の楽しみ方を普及させることを目指しています。
「Living History」は、観光部門とも連携しながら、地域全体の魅力を高め、文化財の活用による地域活性化を図るプロジェクトです。採択された事業者には経費の一部が補助され、地域資源の修復や新たな企画への再投資が行われることから、地域の活気を生む好循環を促進しています。
このたびの説明会では、来年度の事業募集と共に達成されたプロジェクトの紹介も行われます。多くの地方公共団体や民間団体、DMO(Destination Management Organization)などの参加が期待されており、地域と文化財をつなぐ重要な場となることでしょう。
事業説明会の詳細
- - 日時: 2021年11月11日(木) 13:30~15:00
- - 開催形式: Zoomによるオンライン
- - 定員: 先着100団体(最大500名)
- - 申込締切: 11月10日(水)
事前登録が必要で、登録後にURLが送信されます。これにより、参加者は事業の詳細や採択事例に触れることができ、各地域における歴史体感プログラムの可能性を見出す良い機会となるでしょう。
取り組みの背景
このプロジェクトは、文化財を中心にした賑わいの創出が狙いです。観光支援を通じて得られた収益を地域の文化財の修理や新たな企画に再投資し、更なる賑わいを生む好循環を目指します。具体的には、国指定文化財に基づいた付加価値を提供し、特に外国人観光客に理解しやすい形でプログラムを展開することが求められています。モデルとしては、歴史的イベントの再現や衣装体験、当時の文化に触れられるプログラムが挙げられます。
地域資源を活かした実践的な体験ができるこの事業に、興味のある団体や企業はぜひ参加を検討してください。日本の文化財と観光が融合した新たな形が期待されています。