大阪工業大学が魅せる研究の未来
大阪工業大学は、時代の先を行く研究力を広く発信するために、「研究力」という新しいテーマでの連載を開始しました。この取り組みは本学公認のホームページ内、「研究室VOICE!」セクションで行われ、初回となる8月5日には、建築学科の河野良坪教授が「住みやすさを創造する『建築環境工学』」をテーマに発信を行っています。これから毎月の5日に、200近くの教授陣から一人ずつ紹介される予定です。
研究内容が分かりやすい!
この連載の特長は、専門的な知識を持たない中高生や一般の人々にも食わず嫌いにならずに楽しんでもらえるよう工夫されている点です。一般的な学術論文に見られる堅苦しい表現は避け、会話形式で親しみやすくなっています。さらに、図や動画などのビジュアルコンテンツを多用することで、研究内容が直感的に理解できるよう配慮されています。
研究テーマ:建築環境工学
河野教授の研究室が目指す「建築環境工学」とは、住みやすい空間を作るために、空気、熱、光、音の四つの要素から建物や環境を考察する学問です。実際のプロジェクトとしては、風の流れや温度変化、光の分布などを解析し、快適な住環境を提供するための策が講じられています。重視されているのは、屋外の街区や緑地の設計手法や、住民の安全を考慮した熱中症や火災リスクへの対策です。
先進的な研究手法
具体的には、河野研究室ではフルオイドの動きの計算を行う「CFD解析」を取り入れ、空間の環境性能を高めるためのシミュレーションや実験が行われています。この解析手法を用いて、街の歩行環境を改善したり、音楽ホールの空調の流れを予測したり、さらには火事などの緊急時の避難行動のシミュレーションなど多岐にわたります。
深層学習も活用
また、最近注目されている深層学習を活用した研究にも取り組んでおり、従来の手法に加えたデータ分析によって、より精度の高い予測や解析が可能となります。このような最先端技術を駆使したアプローチによって、研究が社会にどのように貢献するのか、またそれがどのように実際の生活に影響を与えるかという視点も盛り込まれています。
まとめ
この「研究力」連載は、大阪工業大学の取り組みを知ってもらうきっかけとなり、研究者と一般の人々との距離を縮める重要なステップとなるでしょう。大学の研究を切り口に、未来へのビジョンを共有し、地域や社会に貢献する姿勢も色濃く表れています。次回の発信も楽しみなところです。