子どもの権利を考えるための教材が登場!
子どもたちが正しく自分の権利を理解し、主張できるようになることはとても重要です。教育の現場でも、「子どもの権利条約」がどのように実現されているのかを知ることは重要なテーマとなっています。その流れを受け、NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)が高校生と大学生のメンバーと共に新しい教材を制作しました。
この教材は、「子どもの権利条約」について深く考えることができる内容となっており、教育機関や子どもを持つ親、また子ども自身にも幅広く利用されることを目的としています。
「子どもの権利条約」とは
「子どもの権利条約」は1989年に国連で採択され、1990年に発効しました。これは、子どもたちの権利を守るための国際的な法律の枠組みとなるもので、196の国が加盟し、最も広範な支持を受けている国際人権条約です。この条約は、子どもが教育を受ける権利や、暴力から守られる権利、健全に成長する権利など、子どもに特有の権利を定義しています。日本も1994年にこの条約を批准し、国内においても重要な位置づけがされています。
制作の経緯と目的
教材制作の背景には、子どもの権利について多くの教育機関や親が関心を持ち始めていることがあります。この教材を通じて、参加者は権利を奪われた子どもたちの実情を知り、個々ができることを考える機会を提供します。この取り組みは、国際的な視野を持たせるだけでなく、子どもたちが自分の権利を理解し、他者の権利の重要性を学ぶことで、自らの意見を発表する力を養います。
具体的な活動内容
この教材の特徴は、スピーチを通じて子どもたちの権利を考えるところにあります。具体的には、フィリピンの少女、コンゴ民主共和国の少年、日本の高校生の体験を基にしたスピーチを用意し、それを通じて権利について議論します。
参加者は、辛かったことや嬉しかったことを自由に書き出し、それを「権利」という観点から見つめていきます。子ども自身が自分の声を持ち、権利を学ぶことができる素晴らしい機会です。
対象者と所要時間
この教材は、小学校高学年から大人まで幅広い年齢層に対応しており、異なる年齢の参加者が一緒に学ぶことも可能です。所要時間は45分から90分程度で、多くの人数に対応できるような設定になっています。
参加方法と価格
教材の申し込みは公式サイトを通じて行うことができます。1セットの価格は3,500円(税込)で、教育機関やNPO活動への導入を考えている方にとっても手頃な価格です。参加者自身が権利について考えるきっかけとなるこの教材を、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
詳細は公式サイトをご覧ください:
教材申し込み
この取り組みを通じて、子どもたちが自らの権利を理解し、権利が守られていない時に何ができるのかを考える力を育むことができることを願っています。