心不全と心房細動への理解を深める
2021年3月9日、「脈の日」に合わせて、公益財団法人日本心臓財団とバイエル薬品株式会社が共同で心不全および心房細動に関する啓発ビデオを公開しました。この活動は、心臓病についての一般市民および患者への理解を深め、健康的な生活を送るための重要な一歩です。
心臓病の現状
心臓病は高齢化社会において増加傾向にあります。心房細動の患者数は2050年に約103万人、心不全の患者数は2030年に130万人に達すると推計されています。これらの疾患は、生命に影響を与える重大なものとされており、予防と治療の知識が求められています。
プロジェクトの概要
日本心臓財団とバイエル薬品は、健康寿命を延ばすことを目指して、心房細動や心不全についての啓発活動を展開しています。これにより、一般市民や医療従事者の間での心臓病に関する認知度向上を図り、多職種による医療連携を支援しています。
制作された啓発ビデオは、「心臓病をよく知ろう」というテーマで、専門医が心房細動や心不全について詳しく解説しています。内容は3篇に分かれており、それぞれの疾患に関する基本的な知識とともに、新型コロナウイルス感染症の注意点も含まれています。
ビデオの内容
1.
心房細動
- 病気のしくみとその原因
- 放っておくと危険な状況
- 治療時に気をつけるべきこと
解説は東京大学の藤生克仁特任准教授が担当。
2.
心不全
- 機能としての心臓と心不全の関係
- 悪化するとどうなるか、そのサイン
- 悪化を防ぐための心構え
解説は東京大学の網谷英介特任講師が担当。
また、リーフレット「心不全に負けず健康長寿を目指そう」も制作され、こちらには心不全を予防するための生活習慣や、心臓がどのように機能するかについての情報が盛り込まれています。
専門家の声
日本心臓財団の理事長である矢﨑義雄先生は、心房細動と心不全の相関関係について言及し、これらの病気が生活習慣や加齢に影響されることを説明しました。また、バイエル薬品の相徳泰子本部長も、循環器疾患の啓発活動の重要性を強調し、共同して取り組む意義を述べています。
まとめ
心臓病に関する理解を深めることは、特に高齢者にとって重要です。これからも、日本心臓財団とバイエル薬品の連携により、国民の健康寿命の延伸に向けた施策が進められることを期待しています。啓発ビデオやリーフレットは以下のリンクからご覧いただけます。
ぜひ、この機会に心房細動と心不全について学び、健康意識を高めましょう。