ヨーグルトが栄養吸収を促進
2024-09-17 14:33:18

明治が発表したヨーグルトがカロテノイドとビタミンの吸収を促進

2024年9月、明治ホールディングス株式会社と株式会社明治は、発酵乳(ヨーグルト)がカロテノイドや脂溶性ビタミンの吸収を促進することが示された研究結果を第71回日本栄養改善学会学術総会で発表しました。彼らが注目したのは、特に自社で保有する乳酸菌「Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus OLL1251」と「Streptococcus thermophilus OLS3290」の2種。これらは様々な栄養素の効果的な吸収を助けること中で、ヒトにとって重要な役割を果たすことが分かりました。

研究の概要



研究チームは、OLL1251株とOLS3290株によって発酵されたヨーグルト50gを摂取し、同時にカロテノイドを摂取する実験を行いました。結果として、β-カロテンやリコペンなど、さまざまなカロテノイドの吸収が促進されることが確認されました。また、脂溶性ビタミン(ビタミンE、K、D)の吸収も進むことが明らかとなりました。

カロテノイドと脂溶性ビタミンの重要性



カロテノイドは、特に野菜や果物に多く含まれ、健康に良い影響を及ぼす成分ですが、その自然な吸収率はわずか5%から10%とされています。そのため、カロテノイドを効果的に摂取し、健康機能を最大限に引き出すためには、特にその吸収を高める対策が必要です。

脂溶性ビタミン(A、D、E、K)も同様に重要で、私たちの体に必要な栄養素とされています。これらのビタミンは、通常の食事からの吸収が難しいため、適切な摂取方法や食品の選択が求められます。

研究の実施方法



今回の試験では、健常な参加者を対象にしており、それぞれ50gのヨーグルトと30gのカロテノイド製剤、または水とカロテノイド製剤を摂取するという形式で進められました。結果は、ヨーグルトを摂取した場合に、カロテノイドの血中濃度上昇がみられたことが示されています。これにより、発酵乳がさまざまな栄養素の吸収を助ける効果があると裏付けられました。

今後の展望



研究チームは、これらの成果をもとに、健康的な食生活をサポートするための製品開発を進めていく予定です。特にカロテノイドや脂溶性ビタミンの効果を促進できるこのヨーグルトは、現在の食生活に不足しがちな栄養素を効率的に摂取する手助けとなることが期待されています。明治ホールディングスとしては、今後も科学的根拠に基づいた製品作りを進め、消費者の健康維持や改善に貢献していくことを目指しています。

結論



この研究は、発酵乳が単なる副産物でなく、栄養吸収における重要な役割を果たすことを示しました。ヨーグルトを通じて多様な栄養素を効率的に摂取できる可能性が広がる中、健康意識が高まる中でこのような製品が一層注目されることでしょう。


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