子ども向けミステリ小説『怪盗うみねこの事件簿』が発売!
2025年10月29日(水)、株式会社主婦の友社より、子どものためのミステリ小説レーベル「ミステリ図書室」から新たな作品『怪盗うみねこの事件簿』が登場します。著者は本格ミステリ作家・阿津川辰海さん。彼は2017年にデビューし、その後数々のミステリランキングで注目を浴びています。この作品は、子どもがミステリに入門するための内容として考えられています。
謎解きの面白さ
本作には、合計四つの謎が用意されています。各謎は読み進めるうちに徐々に明らかになり、想像を超える真相が待ち受けています。主人公である小学生たちが、読者と共に謎解きに挑む姿は、ミステリに不慣れな子どもたちでも夢中にさせることでしょう。また、作品内では名作古典のミステリも紹介されており、物語の後にそれらを読むことで、さらにミステリの魅力に触れることができます。
書店員からも、この作品に関する高評価が寄せられています。ある書店員は「娘に読んでもらおうと手に取ったが、私自身が夢中になってしまった」とコメントしています。子ども向けでありながら、大人も楽しめる内容であることがこの作品の大きな魅力です。
ストーリーの概要
物語は、海辺に位置する小さな町・うみねこ町から始まります。この町には、“伝説の怪盗”が存在すると言われ、彼は子どもたちの依頼のみに応じ、壊れたおもちゃや使い古した道具など、価値のないものを狙う奇妙な怪盗です。物語の主人公、小学6年生のヒサトとそのいとこケンは、この怪盗についての調査を始めます。
そんな矢先、ケンが図書館で手に入れたリサイクル本が盗まれるという事件が発生します。盗難事件はヒサトの家の居間で発生し、仲間たちはこの怪盗の謎を解くために奮闘します。彼らを待ち受けるのは、次々に起こる意外な展開。当初は価値のないものが狙われる背景には、驚くべき真相が隠されています。
各章の内容
本作は五つの章で構成されており、各章の冒頭には「盗みの依頼」があります。この依頼内容を親子で一緒に考えることで、より一層楽しむことができます。親子で一緒になって「だれが、どうして、どうやって」を推理し合い、家族での読書時間を共有することもオススメです。
- - 第一話 冒険のはじまり! で物語の導入部が描かれ、ヒサトたちが怪盗の存在に気づく。
- - 第二話 図書館の除籍本を盗めでは、盗まれた図書館本の謎に迫ります。
- - 第三話 太鼓のバチを盗めでは、地域の祭りに関連するミステリーが展開。
- - 第四話 季節外れのこいのぼりを盗めでは、意外なアイテムが盗まれることに。
- - 第五話 こわれたおもちゃを盗めで事件はクライマックスを迎えます。
阿津川辰海の想い
著者の阿津川辰海さんは、子どもたちがミステリに親しむ手助けをしたいとの思いからこの作品を執筆しました。彼自身が若い頃に読んだミステリ作品が、彼を作家への道に導いたと語っています。子ども向けのレーベル「ミステリ図書室」は、2015年6月からスタートし、高学年向けのミステリ小説を提供しています。
書誌情報
- - 書名:怪盗うみねこの事件簿
- - 著者:阿津川辰海
- - 定価:1,430円(税込)
- - 発売日:2025年10月29日(水)
- - 判型・ページ数:四六判、304ページ
- - ISBN:978-4-07-461770-8
- - 発行:主婦の友社
この新たなミステリ小説『怪盗うみねこの事件簿』が、子どもたちにとってのミステリへの入り口となることを期待しています。