サイバーセキュリティを自分ごとにするための一冊
2024年7月、iU(情報経営イノベーション専門職大学)の専任教員である平山敏弘氏によって、サイバーセキュリティに関する新たな著書『自分ごとのサイバーセキュリティ~手口を理解し、対策を知ろう~』がビジネス教育出版社より刊行されました。この書籍は、個人がサイバー攻撃のターゲットとなる現代において、その重要性を伝える内容となっています。
サイバー攻撃の現実
近年、サイバー攻撃に関するニュースが多く報じられていますが、攻撃の多くが企業や組織だけでなく、個人を対象にしています。日本では、セキュリティ人材が約20万人不足しているとの調査結果がありますが、その大半は専門的な知識を持つ人材ではなく、他の業務を担っている中で、セキュリティの知識も必要とされる「プラス・セキュリティ人材」が求められています。このような背景から、本書はなぜ個人がサイバーセキュリティについて学ぶ必要があるかを解説しています。
書籍の特徴と内容
『自分ごとのサイバーセキュリティ』は、平山氏が新たに創出した「プラス・セキュリティ人材」の概念を基盤にし、DX(デジタルトランスフォーメーション)時代において非専門家が必要な知識をわかりやすく伝えています。この本では、ITリテラシーの重要性、ビジネス視点からのセキュリティ理解、さらには情報の価値についても触れられています。
特に多くの人が無視しがちな、サイバー攻撃の対象が個人へシフトしていることに言及し、個々が自らの安全を守る重要性を強調しています。昨今の調査によると、ウイルスや不正プログラムの 約9割が個人のメールを通じて感染しているというデータもあり、自分自身での対策がますます必要とされているのです。
iUオープンキャンパスでの特別講義
書籍の出版を記念して、2024年9月23日にiUのオープンキャンパスで特別講義が行われます。この講義では、サイバー攻撃が企業ではなく個人を狙っている現実を伝え、参加者自身がセキュリティを自己防衛する必要があることを体感してもらいます。講義では、目に見えないサイバー攻撃に対する理解を深めるために、視覚的な教材も用いる予定です。
開催概要
- - 日時:2024年9月23日(月・祝)10時50分~11時40分
- - 会場:東京都墨田区/iU情報経営イノベーション専門職大学
- - 申し込み:こちらから
著者プロフィール
著者の平山敏弘氏は、長年にわたりサイバーセキュリティに従事し、数々のプロジェクトでリーダーシップを発揮してきました。日本アイビーエム、アクセンチュアを経て、セキュリティ分野において教育活動も展開。心理学や社会学の視点を取り入れた講義を行っており、情報の重要性を広く伝える活動をしています。観点を変えることで、より多くの方がサイバーセキュリティを自分事として意識し、実践してほしいと願っています。
この新たな書籍と講義を通じて、個人が自身のサイバーセキュリティを強化し、より安全なインターネット環境を作る一助となることを期待しています。