全国フードバンク団体が「第8回フードバンクこども応援全国プロジェクト」実施
一般社団法人全国フードバンク推進協議会は、12月から来年1月にかけて、給食がない冬休み期間中に子どもを持つ家庭に対し、集中的な食料支援を行うプロジェクトを発表しました。これは全国の加盟フードバンク団体との協力により実施され、目標は過去最大の45,000世帯への支援です。
プロジェクトの背景
近年、長引く物価高騰が影響し、子どもの貧困が深刻化しています。日本では実に9人に1人の子どもが貧困状態にあり、特に給食だけに頼る子どもたちが多く存在しています。2023年4月には「こども家庭庁」が発足し、政策的な取り組みが強化されていますが、その一方でフードバンクに対する支援ニーズも増加しています。
プロジェクトの目的
このプロジェクトでは、地域のフードバンク団体が学校や福祉機関と連携し、困窮世帯を早期に発見し、集中的な支援を行うことを目指しています。これにより、生活に困窮する家庭に食料を確実に届け、子どもたちの栄養状態を改善する狙いです。過去のプロジェクトでは、多くの家庭への支援が実施されており、今回のプロジェクトもそれに続くものです。
過去の支援実績
これまでのプロジェクトを振り返ると、第1回目で14,011世帯、第6回目では38,317世帯に支援が行われました。今年の第7回では44の加盟フードバンク団体が参加し、41,433世帯にも食材を届けています。この実績は、全国各地で多くの人々が困難な状況にある家庭を支援するために尽力していることを示しています。
フードバンクの現状
国内のフードバンク団体は、限られた資源の中で活動を行っており、寄付の減少が懸念されています。アメリカのフードバンクの年間食品取り扱い量は739万トンで、日本の食品ロス発生量を上回っています。それに対し、日本のフードバンクは組織基盤が脆弱で、必要な支援を十分に行えないことが問題です。
公的支援の重要性
しっかりとした組織基盤を持つアメリカの事例から、国内フードバンクの取り組みも強化する必要があります。そのためには、公的な支援や企業、個人の寄付が必要不可欠です。全国フードバンク推進協議会は、子どもたちの未来を守るため、食料支援のネットワークを利用して問題解決に向けた取り組みを進めています。
ご支援のお願い
このプロジェクトの実現には、食品の寄贈や資金の支援が重要です。私たちは皆が連携し、子どもたちに必要な食料を届けるために、あなたの協力を求めています。食の安全を確保し、支援を必要とする家庭の生活を支えるために、一緒に行動しましょう。
団体概要
一般社団法人全国フードバンク推進協議会は、東京都豊島区に本社を構え、2015年に設立されました。今後も社会貢献のために活動を続けていきます。詳しい情報は公式サイトをご覧ください。