パルラインカップで誕生する現場からの革新
2023年2月20日、東京都新宿区にて、株式会社パルラインが主催する「パルラインカップ」が行われました。このイベントは、生協宅配の基盤を支える作業者たちが日々の業務の改善に関するアイデアを発表し、競い合う場です。参加者は、カタログや商品の仕分けから食品加工に至るまで、多岐にわたる業務を担当する約3000人の正規・パート職員です。
現場の声を反映した12の改善事例
「パルラインカップ」では、事業所別に応募された改善事例が審査され、最終的に12の事例が選ばれました。これらの事例は、生協の毎日200万点を超える商品の仕分けや食品加工の効率化を目指したもので、従業員が意見を出し合い、実際に成果を上げた内容が含まれています。
審査員には、パルラインの役員に加え、パルシステム連合会の物流や農産加工を担当する部門の責任者たちが名を連ねました。開会式では、横山社長が「改善することが当たり前の人材が増えれば、組織は強くなります」と語り、社員に期待を寄せました。
自前でのシステム化によるコスト削減
審査員特別賞を受賞したのは、岩槻青果センターで、こちらは自前で手作業をシステム化し、業務の効率化とミス削減を実現しました。また、最優秀賞を獲得した生鮮セットセンター・プロセスセンター事業部も、専門業者に依頼せずに効率化を進めたことが評価されました。
特に熊谷センターでは最新の集品システムを導入しつつも、現場職員の工夫により、集品時の誤作業を減少させ、商品の品質向上に成功しました。これらの職場での改善は、業務の意義を再確認させ、職員のモチベーション向上にもつながりました。
職員の声を活かした業務の工夫
この改善事例では、職員の意見を取り入れたシステム構築が大きな役割を果たしました。例えば、岩槻センターでは不良品の検品作業にかかる手間をデジタル化することで、作業時間が大幅に削減されました。従来は手書きによる作業が多く、確認ミスが頻発していましたが、データ管理を行うことで安全性も向上したとのことです。
また、熊谷センターでは、一時的に集品箱が商品をこぼす問題がありました。この課題に対しても、現場職員が一丸となり対策を考行い、改善を図った結果、数ヶ月かけて目標を達成しました。
AIを活用した新たな仕組みの導入
さらに、物流業界のニーズに応えるため、AI技術を活用したシステムの導入が進められました。箱に収めきれない商品には、手書きのラベルで情報を貼っていましたが、これをモバイルプリンタをつけたシステムへと簡素化することで、作業のスピードも精度も向上しました。
今後の展望と職場作りへの取り組み
パルラインでの業務改善事例は、職場環境や労働条件をより良くすることを目指しています。最優秀賞の受賞者である飯田職員は、「検討した結果が現場へと良い形で反映されたと感じています。次回の大会に向けて、さらなるアイデアを出し合い、実行に移していきたいです」と語り、今後の展望に期待を寄せました。
今後もパルシステムグループは、現場の声に耳を傾け、求められる職場づくりを進めていく予定です。これにより、誰もが活躍できる場が広がっていくことでしょう。
まとめ
業務改善のための取り組みは、社員一人ひとりの意識や努力が根底にあります。「パルラインカップ」での取り組みが、さらなる人材の可能性を引き出し、より良い職場環境につながることが期待されています。