モルフォAIS、AI技術で『会社四季報』をデジタル化
近年、企業のデジタル変革(DX)が加速する中で、株式会社モルフォAIソリューションズ(以下、モルフォAIS)は、株式会社東洋経済新報社と手を組み、過去の『会社四季報』記事をデジタル化するプロジェクトを開始しました。本プロジェクトでは、モルフォAISの独自開発したAI-OCR技術「FROG-AI-OCR」とデータ構造化技術を駆使して、創刊号から1985年までの未電子化記事データをデータベース化します。
プロジェクトの目的
今回のデジタル化により、戦前期から戦後、高度経済成長期、バブル期にわたる膨大な量の過去記事がテキストデータとして利用可能となります。このデータは、企業の深層分析を行う上で大いに役立つものであり、当時の記者が各企業に対して行った分析やコメントから、従来の定量データでは見えなかった側面をつかむことができます。
新しい分析手法
デジタル化されたデータは、単語の出現頻度分析や感情分析をはじめ、多角的な視点から企業を分析する新しい手法を提供します。企業ごとに付番された識別コードを用いることで、時系列に沿った企業の動向や産業トレンドの変化を追跡でき、この情報は研究者や産業関係者にとって貴重な資源となるでしょう。
FROG-AI-OCRとは?
FROG-AI-OCRは、最先端のAI技術と画像処理技術を融合させた文字認識技術です。複雑なフォーマットの資料を迅速かつ正確にテキスト化できるため、デジタル化の過程で発生する様々な課題を克服する強力なツールとして期待されています。詳しくは、
FROG-AI-OCRサービスサイトをご覧ください。
データ構造化の重要性
OCRで抽出した非定型テキストを、AIとロジックを組み合わせて構造化データへ変換することで、企業内に散在していた貴重な情報を有効活用可能にします。これにより、業務効率化や新しい事業の創出を支援し、デジタル社会における競争力を高めることが見込まれます。
モルフォAIソリューションズの紹介
モルフォAIソリューションズは、AI技術やデータ解析を駆使して企業の業務変革や新規事業開発を支援する会社です。AI-OCR、AIカメラ、インフラメンテナンス自動化など、多岐にわたる事業領域で革新を追求しています。所在地は東京都千代田区神田錦町で、2019年12月に設立されました。ウェブサイトは
こちらです。
株式会社モルフォについて
モルフォは、画像処理とAI(人工知能)の研究開発型企業です。主にスマートフォンや半導体メーカ向けに、高度な画像処理技術を組み込んだソフトウェアを展開しています。所在地は東京都千代田区で、2004年に設立されました。詳細は
こちらをご覧ください。
まとめ
モルフォAISと東洋経済新報社による『会社四季報』記事のデジタル化は、企業の歴史を知る上での新たな財産を提供すると同時に、未来のビジネスインサイトを導く方法になるでしょう。この取り組みは、データを有効に活用することで新たな知識を生み出す可能性を秘めており、企業や研究者にとって非常に大きな価値を持つことでしょう。今後もデジタル技術と人間の知恵が交わり、より深い企業理解を促進することが期待されます。