ミツカンとコバヤシ、納豆トレーでの受賞の舞台裏
株式会社ミツカンと株式会社コバヤシの両社が、2025年9月に新たに導入予定の納豆トレーで「公益社団法人共用品推進機構理事長賞」を受賞しました。この受賞は、近年求められる環境配慮型のパッケージデザインに向けた新しい挑戦が、評価された結果です。
受賞の背景
昨今、納豆を含む食品パッケージには、持ちにくさや混ぜにくさへの不満が多く寄せられています。例えば、トレーの持ち手がないために持ちづらい、また箸が引っかかりやすく、混ぜる際に納豆が手に付くという声が上がっていました。これに対処するため、両社は特に『持ちやすさ』と『混ぜやすさ』、さらには環境負荷の軽減を考慮した新型トレーの開発に着手しました。
新トレーの特徴
1. 持ちやすさの向上
新たなトレーは、側面に持ち手スペースを設けることで、持ち運びが格段に容易になっています。これにより消費者の使いやすさが大きく改善されました。
2. 混ぜやすさの向上
トレーの底面をフラットに設計したことで、箸が引っかかりトレーを突き破るリスクが軽減され、混ぜるときに豆がはみ出ることも少なくなりました。これにより、使い勝手が向上し、納豆が手に付く不快感も減少。
3. 環境負荷の軽減
さらに、トレー自体を軽量化しつつ強度を保つ形状を見出したことで、全体の環境負荷を大きく削減。およそ958トン/年のCO2削減が見込まれ、さらに帯フィルムのサイズ縮小も進めています。この結果、年間で151トンのプラスチック削減も実現されました。
開発期間と検証
ミツカンは、企業理念に基づき、長期的に消費者の声を取り入れ、実際に20万個以上のプロトタイプを検証。より良い製品が出来上がるまでに、約3年をかけた緻密な開発過程がありました。
受賞の意義
この受賞は、ただのパッケージデザインの改良にとどまらず、誰もが使いやすい商品作りを目指し、様々な視点から配慮された結果であることを示しています。共用品推進機構理事長賞を受賞したことは、そのまま社会的責任を果たす意義を表していると言えるでしょう。
まとめ
ミツカンとコバヤシの新しい納豆トレーは、持ちやすさや混ぜやすさを徹底的に追求し、環境への配慮も欠かさない優れたパッケージです。これからの展開にも注目が集まります。詳細については、ミツカンの公式サイトで確認できます。
納豆の容器が新しくなりました!