5G通信速度調査
2025-07-31 09:50:26

北海道・東北地方における5G通信速度の実態調査結果

5G通信速度実測調査の結果発表



2025年7月、株式会社ICT総研が北海道・東北地方における5G通信速度の実測調査を実施しました。この調査は、4つの主要な通信事業者であるNTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンク、楽天モバイルの5Gサービスの実力を探るものです。調査日は7月2日から18日まで、対象地域は北海道及び東北6県で、全113の測定地点を設定しました。

調査の目的と方法



本実測調査は、スマートフォンを使った通信速度測定を行い、ユーザーが実際に体験する通信環境の実態を明らかにすることを目的としています。測定端末にはGoogleのPixel 7aを使用し、「インターネット速度テスト」サイトで下り(ダウンロード)及び上り(アップロード)の速度をそれぞれ3回ずつ測定しました。また、レイテンシ(遅延時間)の測定も実施しました。

通信速度の結果



調査の結果、全113地点の下り通信速度では、ソフトバンクが225.1Mbpsでトップとなりました。続いてNTTドコモが165.8Mbps、auが158.4Mbps、楽天モバイルが53.5Mbpsという結果です。4社の平均下り速度は150.7Mbpsでした。地域別に見てみると、宮城県ではNTTドコモが、山形県ではauがそれぞれトップとなっており、他の地域ではソフトバンクが優勢です。

上り通信速度でもソフトバンクが33.6Mbpsで首位を保ち、次いでauが23.0Mbps、楽天モバイルが19.1Mbpsという結果になっています。下り速度と比較すると、上り速度はそれほど差がないものの、各通信事業者の技術的な特性が反映されています。

5G受信地点の比率



次に、駅ホームにおける5G受信地点の比率を見てみると、全体ではNTTドコモが55.1%でトップとなっています。一方、駅以外の受信地点ではソフトバンクが85.9%で最多を記録しました。駅ホームの5G受信地点は、全体で42.9%に対し、駅以外では64.1%と顕著な差が見られ、用途による受信状況の違いが把握できます。

レイテンシの結果



レイテンシについては、楽天モバイルが最も低い数値で4.0ミリ秒を記録し、NTTドコモの24.3ミリ秒、ソフトバンクの26.9ミリ秒を大きく下回りました。この結果は、速度では他の業者に劣る楽天モバイルが、遅延時間に関しては市場において優位性を持っていることを示しています。

最速・最遅地点



調査の中で特に印象的だったのは、下り速度の最速地点が山形県の霞城セントラルで430Mbps、最も遅かった地点が秋田県の久保田城跡で15.7Mbpsという対照的な結果です。このように、各地域での通信環境の差が明らかになり、ユーザーにとっては興味深いデータとなるでしょう。

今後は、次回の調査でも中国・四国地方を対象に5Gサービスの実測データを提供する方針です。ICT総研は、今後も「つながりやすさ」や「通信速度」に関するデータを定期的に発表し、ユーザーの参考に資することを目指しています。これからも携帯通信の進化に注目していきましょう。


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会社情報

会社名
株式会社 ICT総研
住所
東京都中央区東日本橋2丁目-27-24イクソン日本橋ビル
電話番号
03-6206-0941

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