メカノクロスが展開する新しい人事制度β版
株式会社メカノクロスは、2025年4月から新しい人事評価制度「人事制度β版」を正式に稼働させることを発表しました。この制度は、企業成長の中核として技術(Technology)、信頼(Trust)、超長期(Ultra-long term)の3つの柱を取り入れた独自のフィロソフィーに基づいており、報酬制度、評価制度、等級制度が連携した形で構成されています。
制度導入の背景
メカノクロスは、「化学産業の構造転換」という大きな使命を持って設立されました。特に、100年以上にわたり変わらなかった化学プロセスを更新し、さらにはその推進力を組織としての強さにおいて育てることが求められています。これを実現するため、同社は外部の専門家や投資家と共に、数ヶ月にわたり新しい制度のゼロベースからの設計に取り組みました。
当社の成長を支えるためには、スタートアップのスピード感と、長期的視点での持続的な発展が求められています。このため、今制度を通じて、より良い組織作りに貢献し、社員一人一人が価値を感じられる環境を提供することを目指しています。
メカノクロスの成長のドライバー
1. 技術(Technology)
技術の研鑽は、顧客価値を生み出す源泉です。メカノクロスでは、研究開発や人材育成に対しても継続的に投資を行い、技術的競争力を高めていく考えを持っています。
2. 信頼(Trust)
「信頼」は化学産業における重要な要素です。誠実性や透明性、安全性は、企業基盤を成すものであり、これらが業務を支える重要な土台となります。
3. 超長期(Ultra-long term)
工業社会の進化は50年の単位で考える必要があり、この長いスパンを見越した持続可能な企業文化が求められています。
PS MX-βの全体像
この新たな人事制度は「報酬制度」「評価制度」「等級制度」の三位一体から構成されています。
報酬制度
報酬制度は成果と価値創出に正しく報いる仕組みを基盤にしており、基本給は職責や専門性に応じて設計されています。また、技術者が管理職に進まずとも、専門性を深めることで高い評価を受けられる“Playing Manager(専門職Fellow)ルート”も整備されています。
評価制度
評価は成果と取り組みの「過程」から行われ、経営や部門のKPIに連動した個人目標が設定され、総合的に評価されます。アジャイル設計を採用することで、実情に即した納得感のある評価体系を確立します。
等級制度
等級制度では、キャリアパスを明確化し、役割や責務、意思決定範囲を示すことで、組織全体の透明性を確保しています。
今後の展望
2025年から2026年までは、試運用期間と位置づけ、柔軟に制度の改善を行っていきます。メカノクロスは急速に事業が拡大しているフェーズにあり、この制度は新たな成長を支えるための基盤となることが期待されています。また、インキュベイトファンドや事業人社の専門家との連携を通じて、運用や制度のブラッシュアップも進めていく予定です。
このような新たな挑戦を経て、メカノクロスは「数十年働いても飽きない会社」を目指していきます。未来を見据えた組織作りに、我々全員が一丸となって臨むことが重要です。制度をただ「使う」のではなく、「育てていく」という視点を皆で持ちながら、スムーズな運用へとつなげていこうと考えています。
今後もメカノクロスの取り組みから目が離せません。