中東初のプロ野球リーグ「Baseball United」が公式タオルを発表
2025年11月から12月にかけて開催される中東・南アジア初のプロ野球リーグ「Baseball United」が、愛媛県の今治タオルを公式タオルとして採用することが決定しました。生産はツナガル株式会社が担当します。この取り組みを通じて、日本の「スポーツ応援文化」と「職人技」を世界に届けることを目指しています。
「Baseball United」とは?
本リーグは、元MLB選手などが運営に参加する世界的にも注目されているプロ野球リーグです。2025年のシーズンには、ドバイ、アブダビ、ムンバイ、カラチを拠点とする4つのチームが9試合を戦い合います。これにより、計21試合の試合が行われ、各国からの視聴者を集めることが期待されています。実際、2023年に開催された初のショーケース試合は127か国で放送され、2億世帯が視聴しました。
公式タオルの誕生背景
ツナガル株式会社は、「地域に密着し、外貨を生み出す」という理念のもと、今治タオルの魅力を中東市場に伝えるために公式タオル制作に乗り出しました。実際に中東地域からのお客様が日本のタオルに感銘を受け、今治タオルを好んで購入することから、この連携が始まりました。
また、日本製の品質の高さが中東や北アフリカでも非常に高く評価されており、これも今治タオルの展開にプラスの影響を与えています。特にUAEでは、66%の人々が日本を「最も品質が高い国」として認識しています。
今治タオルの品質と伝統
今治タオルは日本の職人技が凝縮された製品であり、柔らかさ、吸水性、耐久性に優れた特性を持っています。しかし、国内市場の縮小や価格競争の激化によって、多くの関連企業が厳しい状況に立たされています。そこで、今治タオルの魅力を再評価し、国際的な市場へ発信するという挑戦が始まりました。
日本の応援文化の発信
また、この「Baseball United」では、日本の応援文化をドバイのスタジアムへ持ち込むことも計画されています。WBCや甲子園、Jリーグなどで見られるタオルを掲げる応援方法は、スタジアムの一体感を生むとても重要な要素です。これを取り入れることで、日本のプレゼンスを高めることを目指しています。
未来への展望
今回の取り組みは一過性のイベントに終わらず、地域産業と世界を結び付ける本格的な越境事業になることを期待されています。今治産のタオルが中東のフィールドでどう広がっていくのか、そしてそれが日本の職人技や文化をどう世界に広めるのか、今後の展開に注目です。
ツナガル株式会社について
ツナガル株式会社は日本の価値ある製品や文化を世界へ広め、持続的な収益を創出するための活動を行っています。地域の宝物に価値を加え、新たな市場に挑戦している企業であり、今後もその使命を果たしていくことでしょう。