AIが変える悩み相談
2024-09-09 14:35:39

自殺予防週間に清明、AIで悩み相談のハードルを下げる新たな試み

自殺予防週間に見る悩み相談の現状



自殺予防週間(9月10日から9月16日)が設けられている中、株式会社Awarefyが実施した調査では、相談先がある人の中で48.3%が「誰にも相談できない悩み」を抱えていることが分かりました。このデータは、心の健康を支える取り組みが求められる中、悩みを抱える多くの人々が依然として孤独な状態にいることを示しています。

調査背景と目的



Awarefyは「心の健康と成長を支えるデジタル・メンタル・プラットフォーム」をミッションにAIメンタルパートナー「アウェアファイ」を開発・運営しています。自殺予防週間に合わせて実施された今回の調査において、672名からの回答が得られました。調査の目的は、自殺予防の重要性を広めることと、現代社会における悩み相談の実態を把握することです。

調査結果の概要



調査によると、悩みを相談できる相手がいると答えた人は76.7%に上りましたが、その中で「誰にも相談できない悩みがある」と回答したのは48.3%に達しました。具体的には、相談できる相手として最も多いのが「家族」(53.1%)、次いで「医師やカウンセラーなどの専門家」(41.0%)、そして「友人」(40.8%)という結果が得られました。

一方で、相談先があっても「人に話しにくい・話したくない」という理由で相談できない人が71.8%に達しました。これは、個々の悩みが多様であり、自身の心の負担がどこに向かうか未だに十分な相談先が確立されていないことが伺えます。

悩み相談の後悔とその理由



さらに、過去に悩み相談をして後悔した経験があると答えた人は72.6%で、実面では相談がかえってストレスになっていることが浮き彫りになりました。その理由としては、相談相手から軽んじられた、否定的なアドバイスを受けた、または秘密を守られなかったなど、さまざまな体験が挙げられました。

AIによる悩み相談の可能性



Awarefyが提供するAIメンタルパートナー「アウェアファイ」には、相談のハードルを下げる役割が期待されています。アプリ使用者の中で、AIへの相談数は昨年比で3倍に増加し、特に夜間(21時〜24時)に多く利用されています。これは、夜の時間帯に人に相談することが難しい多くの人々にとって、新たなサポートの形となるでしょう。

「悩み相談カバー率」とは,相手によって話しやすい悩みとそうでない悩みがある中で、AIがその隙間を埋める役割を果たします。具体的には、軽い悩みから中程度やや重い内容まで幅広く対応ができる点が特長です。

ただし、深刻な内容については専門家への相談が必要とのことで、AIも慎重な対応が求められます。これにより、AIの利用が全ての問題を解決するわけではなく、適所での相談が重要であることが再確認されます。

まとめ



自殺予防週間に際して行われた調査は、悩み相談に関する現状とそのギャップを示しています。相談先があるにもかかわらず、誰にも相談できない悩みを抱える人々の実態。それを受けて、AIが悩み相談の新しい選択肢になる可能性が支持されています。

今後も、AI技術の進展により、悩み相談カバー率の向上が期待されます。しかし、それ以上に重要なのは人と人とのつながりであることを忘れてはなりません。心の健康を気にかける未来に向けて、AIもその手助けになることでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社Awarefy
住所
東京都新宿区西新宿1-26-2新宿野村ビル48階
電話番号

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