民泊投資家、物件取得方法の実情は？31.5%が親族から継承

民泊投資と物件取得の現実

民泊ビジネスが注目され続ける中、株式会社ポルティが行った調査結果が注目を浴びています。2025年4月に実施されたこの調査によると、民泊投資家200名を対象に、物件の取得方法について詳細に聞き取りを行いました。

物件取得方法の傾向

調査の結果、最も多い物件取得方法は「親族／知人から継承」で、人数にして31.5%を占めています。このデータは、民泊専用に空き家を活用している実情を映し出しています。すなわち、使用されていない実家や親の家などが、相続や贈与によって民泊として再利用されるケースが増加しているということです。

次に多かったのは「リノベーション済み物件購入」で30.5%で、続いて「未リノベ物件購入」が24.5%という数値でした。これにより、全体の半数以上が購入によって物件を取得していることが明らかになりました。この傾向は民泊事業への関心が高まる中、手軽に運営を開始したいと考える投資家に支持されていると言えるでしょう。

投資スタイルの多様性

リノベ済み物件と未リノベ物件の人気が拮抗していることは、投資家たちの態度や戦略に多様性が見られることを示しています。リノベーション済み物件は、すぐに民泊運営を開始できる利点があります。一方で未リノベ物件は、価格を抑えつつ自分好みにカスタマイズできる点が魅力となっています。

興味深いのは、賃貸やサブリースといった初期投資を抑えられる戦略は少数派であり、投資の多くが所有もしくは継承によるものである点です。この現象は、物件取得に対する投資家の厳しい目と、長期的な利益を狙っている意向を浮き彫りにしています。

ポルティの取り組み

ポルティは、空き家を持て余している人々に対して、活用の方法を提示し、支援を行っています。調査から浮かび上がった「親族などから譲り受けた物件の活用方法に悩むケース」が非常に多いことを受け、空き家を持つオーナーと活用したいユーザーを直接結びつけるプラットフォームを強化しています。

porty（ポルティ）とは

ポルティは、空き家や未利用不動産を手軽に出品し、売り手と買い手が直接交渉できる自助的なマッチング型アプリです。登録方法は非常に簡単で、写真と住所の入力だけで数分で物件を掲載できます。売り手や買い手が直接やりとりをし、仲介手数料を抑えつつ、迅速な価格交渉が可能です。また、宅建士による契約サポートも整備されているため、安心して取引を行うことができます。

今後も空き家の流通促進と有効活用に向けた取り組みを続けていくポルティ。これからの民泊市場での彼らの役割はますます重要性を増していくでしょう。本調査結果から見えた民泊投資家の実態は、今後の民泊市場に大きな影響を与えるかもしれません。

ポルティは今後も、空き家問題の解消を目指して、様々な支援を行っていく旨を明らかにしています。