太平洋工業、2024年超モノづくり部品大賞受賞
太平洋工業株式会社が、2024年の“超”モノづくり部品大賞において「健康福祉・バイオ・医療機器部品賞」を獲得したことを発表しました。この名誉ある賞は、産業界の発展を支える部品や材料の中から特に優れたものを表彰するもので、太平洋工業の「防災マット MATOMAT」が選ばれました。
受賞製品「防災マット MATOMAT」
この製品は、太平洋工業が生産過程で発生するウレタン端材を活用し、粉砕した素材を使用して作られています。普段は学校の椅子用のクッションとして利用されていますが、いざという時には複数枚をつなげることで防災マットとして使用できます。このように普段の生活と非常時の両方での利便性を兼ね備えた MATOMATは、環境に配慮したアップサイクル製品です。
この受賞は、単に技術的な革新だけでなく、地域経済の活性化にも寄与しています。太平洋工業は、近隣の企業と協力して部品を製造し、また就労継続支援B型事業所に製作を委託することで、地域社会への貢献を実現しています。これにより、使用済みの材料が再利用されるだけでなく、地域の雇用の創出にもつながっています。
“超”モノづくり部品大賞とは
“超”モノづくり部品大賞は、モノづくり日本会議と日刊工業新聞社によって実施されるもので、産業及び社会への貢献意欲の高い部品や材料が対象となります。日本のモノづくりの強化を目的としており、機械、電気電子、モビリティ、環境、健康福祉などの6分野にわたり様々な部品が表彰されます。
この賞の特徴は、独自性、創造性、革新性に富む製品に焦点を当てているところです。太平洋工業の MATOMATはその基準に見事に適合し、上記のような多角的なアプローチで社会に価値を提供しています。
社会への貢献とSDGsの推進
MATOMATの製造過程は、SDGs(持続可能な開発目標)への意識を高め、地球環境の保護と社会の福祉向上を両立させる新たなモデルとなっています。太平洋工業は、この製品を起点に防災教育やSDGs教育の実施を通じて、地域社会全体に影響を与える取り組みを進めています。
また、その製品の活用法は災害時における安全確保だけでなく、普段の生活の質を向上させる点でも重要です。特に教育施設では、生徒たちがこの防災マットを通じて、環境や防災に対する意識を高めることが期待されています。
結論
太平洋工業の「防災マット MATOMAT」は、単なる製品以上の価値を提供しており、地域経済への貢献、環境への配慮、さらには社会福祉の向上に寄与する取り組みを実現しています。受賞を機に、さらなる展開が期待されるところです。これからも太平洋工業の活動から目が離せません。