ブラジルルーツ若者の進学支援がもたらす未来への希望
愛知県豊田市に拠点を置く特定非営利活動法人(NPO)『希望の光』は、ブラジルルーツの若者たちへの教育支援に取り組み、その結果、2024年度には大学や専門学校への進学率が驚異の90%を達成しました。これは、これまで教育の機会に恵まれなかった子どもたちに、新たな選択肢と未来への道を切り開く大きな成果といえるでしょう。
今回の成果を受けて、希望の光は月額500円から参加できる定額寄付キャンペーンを2025年7月21日から開始します。このプログラムは、経済的な理由や言葉の壁が影響し、教育をあきらめざるを得なかった多くの若者たちに、進学の機会を提供し続けるための重要な一歩です。
進学支援プログラムの背景
愛知県内には約3万人のブラジルルーツの子どもたちが暮らしており、多くは高等教育にアクセスできず、15歳で教育の終わりを迎えてしまうケースが少なくありません。その中で、希望の光が運営するブラジル学校の高校課程や進学支援プログラムが、これらの若者たちの未来を変える力となっています。このプログラムは、日本の教育システムに外国ルーツの若者たちが適応し、彼らの夢を実現するためのサポートを提供しています。
東京大学特任講師の吉岡ラファエラ氏が設計したこのプログラムには、教育の質を高めるための専門的なコンサルティングが含まれています。このような取り組みが実を結び、ブラジルルーツの若者は自らの力で未来を切り拓き始めています。
驚異的な成果の数々
具体的な成果としては、以下のような数値が報告されています。
- - 進学率:90%(11名中10名の若者が大学や専門学校に進学)
- - 日本語能力試験の合格率:50%(受験者10名中5名がN2またはN1に合格)
これらの結果は、ただの数字ではなく、教育を受けることで新たな可能性を感じながら、自分自身を成長させる可能性を示しています。
今後の展望と寄付のお願い
希望の光は、さらなる支援のために、今後は就労移行支援事業も展開予定です。これにより、高校での学びを経て、日本語力と学力を高め、進学だけでなく就職に至るキャリアパスを提供することを目指しています。メンバーの山家ヤスエ代表理事は、「誰も取り残さない学び」との理念を掲げ、地域全体と連携しながら活動を展開しています。
さらに、寄付キャンペーンの参加を呼びかけています。月額1,000円の寄付を30名から受け取ることで、週2回の日本語授業を10人の子どもたちに提供でき、5,000円の寄付を10名から受け取れば、貧困に苦しむ15歳以上の2人が進学の機会を得ることができます。特に企業や団体からの協賛も歓迎しています。
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特定非営利活動法人『希望の光』の概要
設立年月日は2014年5月、位置するのは愛知県豊田市です。ブラジル学校の運営や学習支援、進学・キャリア支援を行っております。
公式サイトもぜひご覧ください:
希望の光の公式サイト
この活動が地域の未来を支え、多様性を生かした社会の実現に繋がることを願っています。支援を通じて、若者たちが「15歳で終わらない未来」を描ける手助けを共にしていきましょう。