弥生株式会社がPendoを導入し「弥生 Next」でのユーザー体験を大幅向上
弥生株式会社(以下、弥生)は、40年以上の歴史を持ち、中小企業や個人事業主向けの会計、給与、販売管理などのバックオフィス業務を支援するソフトウェアを提供してきました。近年、クラウド市場の拡大に伴い、SaaS製品の開発に注力し、2023年7月に「弥生 Next」の次世代本部を立ち上げました。この新しい取り組みでは、データ駆動型の製品改善を強化し、新規ユーザーの利用定着を図っています。
Pendo導入の背景
弥生 Nextでは新規ユーザーの利用定着が課題であり、どの時点でユーザーが離脱しているのかを定量的に把握する必要がありました。これまでの方法では単純なページアクセスの把握にとどまっていたため、より詳細な離脱ポイントを明確にしたかったのです。そこで、弥生は2023年8月にPendoを導入。これが、新規ユーザーの利用状況分析及び改善サイクルを迅速に回すための重要な取り組みとなりました。Pendoは高度な分析機能を持ち、外部ツールとの連携が可能で、導入が急速に進む要因となりました。
Pendo導入後の成果
Pendo導入後、弥生は新規ユーザーの利用定着に成功しました。「弥生給与 Next」では、初回ログインから給与明細作成まで一連の流れをサポートするガイド機能を実装した結果、ガイドを利用したユーザーの定着率が、未利用ユーザーの1.4倍となりました。また、「弥生会計 Next」では、関連製品への移動をスムーズにする動線をPendoのガイド機能で展開し、開発工数の削減にも成功しました。この改善により、約2週間で機能実装が完了し、従来の方法と比べて2ヶ月も早くリリースできました。
社内でのPendoの活用状況
弥生社内ではPendoのアカウントが約170に増加し、直近90日間は100名以上がアクティブに利用しています。この活用状況は社内で高く評価され、2024年10月の社員総会で「弥生賞」を受賞しました。この賞は、Pendoによる定着率改善の取り組みが50のプロジェクトの中から選ばれたことを意味します。
今後の展望
今後、弥生はさらにPendoの利用を拡大していく計画です。「弥生 Next」ではAI機能の実装が予定されており、その解析もPendoを通じて行う計画です。これにより、ユーザーの反応が良好であれば社内でAI導入を促進する後押しとなるでしょう。
弥生株式会社の次世代本部では、Pendoの機能により迅速な意思決定が可能となり、経営層からもその意義を認められています。顧客や従業員のソフトウェア体験が向上すれば、業務の生産性やユーザー満足度も向上し、企業の収益成長に寄与することでしょう。
総括
Pendoは、ソフトウェアを置き換えることなくユーザー体験を向上させることができるプラットフォームです。弥生のこれまでの努力に加えて、Pendoによる分析や施策実施がより良いユーザー体験を生み出し、ビジネスの成功に向けた大きな一歩を踏み出しています。これからも、Pendoとともに新たな挑戦を続ける弥生の動向に期待が寄せられます。