国立大学と企業の連携で実現した先進的バスロケシステムの導入

国立大学と企業の連携による新たなバスロケーションサービス



日本の公共交通業界において待望の新サービスが登場しました。北見工業大学と企業ユニ・トランドが産学連携を通して実現した、バスロケーションサービスの開発です。このサービスは、特にバス利用者にとって利便性を向上させ、公共交通の活性化に寄与することを目指しています。

北見工大サービスの起源と進化



北見工業大学が誇るこのサービスは、2015年に開始された空港線での位置情報サービスを原点としています。2021年には、北海道北見バスでの実証実験が行われ、具体的な運用がスタートしました。当初はスマートフォンからのGPS情報を利用していましたが、安定性に課題があり、ユニ・トランドの専用車載器と連携することで問題を解消しました。

今では、地域内のすべての路線のバスの位置をリアルタイムで可視化しており、その利便性は格段に向上しています。さらに、過去5分間の運行履歴も表示可能で、ユーザーはバスの進行方向を瞬時に把握できます。

ユニ・トランドのUIオプションとしての採用



最近、北見工大サービスがユニ・トランドのバスロケーションサービスのUIオプションとして導入されました。この協力により、バス利用者は簡単に運行中のバスの位置情報、時刻表やルートを検索できるようになりました。特筆すべきは、ユーザーインターフェースが統一されている点です。このため、国内外の利用者が同じ操作方法でサービスを利用できるのです。特に英語対応がなされているため、海外の事業者にもスムーズな導入が可能です。

地域活性化とMaaSの実現へ



ユニ・トランドのバスロケーションサービスは、単独で機能するだけでなく、地域の移動課題を解決するための「Community MaaS」としても展開されています。ここでは、地域通貨やキャッシュレス決済、デジタルクーポンなどの機能を用いて、商店街や飲食店と連携し、地域全体の活性化を図っています。このシステムは、移動データだけでなく、移動後の行動データも収集可能で、分析結果は次の施策づくりに役立てられます。

今後の展望



北見工業大学は今後、サービスをさらに10の自治体へ広げる予定です。この取り組みは、公共交通の運行効率化や遅延予測に貢献すると期待されています。ユニ・トランドも、今後も大学や企業との連携を深め、社会課題の解決へ向けた新たな挑戦を続ける方針です。

新たに導入されたこのバスロケーションサービスは、ただの技術革新にとどまらず、地域の課題解決や住民の移動ニーズに応える重要なインフラとして、公共交通の未来を照らす存在であると言えるでしょう。今後の展開に目が離せません。

会社情報

会社名
株式会社ユニリタ
住所
東京都港区港南2-15-1品川インターシティA棟/29階
電話番号
00-0000-0000

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