メドエックスが新たな助成金を獲得
令和5年12月、株式会社メドエックス(本社:東京都中央区)は、経済産業省の後援を受けた一般社団法人社会実装推進センター(JISSUI)の2025年度出向起業「認定・助成金」の採択企業に選ばれました。これは、メドエックスが看護師不足の課題に対し、革新的なアプローチを提案していることが評価された結果です。
出向起業「認定・助成金」の概要
出向起業「認定・助成金」は、大企業の持つ人材や知的資産を有効活用できない現状を受けて、企業の経営資源を外部に解放し、創造的な事業創出を促すことを目指す制度です。従来の経済産業省による「出向起業補助金」から進化したもので、2025年度の公募が開始されました。
看護師不足の現状
日本看護協会が発表した「2024年 病院看護実態調査」によれば、2023年の看護師離職率は11.3%と高い水準を維持しています。また、現場に復帰していない「潜在看護師」は約70万人にのぼり、離職と復職のギャップが慢性的な看護人材不足を引き起こしています。医療現場の人材確保が急務となっています。
医療採用市場の課題
現在の医療採用市場は、「求人広告」と「人材紹介」への二極化が進んでいます。求人広告は掲載ごとにコストがかかり、情報が蓄積されないため、効率的な情報収集が難しい状況です。また、人材紹介も成功報酬のため、高額化が避けられず、その結果、医療機関は採用に多くの負担を強いられることになります。
SNSとコミュニティで実現する「自走型採用」
メドエックスは、医療機関がSNSを活用し、日常の雰囲気やスタッフの声を発信することで、自然な形で求職者を集める「自走型採用」のシステムを導入しています。これにより、採用コストを低減しつつ、医療者と病院が直接つながる新しい採用モデルを作り上げています。この取り組みは、SNSや動画、コミュニティを基盤にした医療人材マッチングの新たなアプローチとして注目されています。
今後の展望
これまで、メドエックスの取り組みは、南海電気鉄道の事業創出支援プログラム「beyond the Border」にも採択されるなど、高い評価を得ています。今回のJISSUI「出向起業 認定・助成金」の採択を受けて、看護師と医療機関の双方が納得し、長く働ける採用の仕組みを一層強化していくことでしょう。
会社概要
- - 社名: 株式会社メドエックス(MedX, Inc.)
- - 設立日: 2025年4月14日
- - 代表取締役: 右高 稜大(みぎたか りょうた)
- - 所在地: 東京都中央区新川二丁目21番10号 リードシー八丁堀BIZcomfort日本橋新川
- - URL: medich.jp