ウェブ戦略から体験型観光まで
訪日外国人向けの新たなサービス、称して『
WaWo Pic(k)s』がワヲジャパントラベル株式会社によって発表され、観光業界に新風を吹き込むことが期待されています。この新サービスは、日本に在住する外国人コミュニティを活用し、訪日観光客向けの体験提供を円滑に進めるための仕組みです。日本国内での観光業において急増する訪日外国人のニーズに対し、専門家集団が集結し、これまでにないサポートを行うことを目指します。
インバウンド需要の急増
新型コロナウイルス感染症が収束に向かう中、訪日外国人旅行者数は2025年6月までに前年比7.6%増の337万7800人に達する見込みです。このような増加が見込まれる中、外国人観光客は特に体験型のコンテンツを求めており、飲食やアクティビティといった新たなサービス提供を希望しています。これにより、観光事業者は、外国人観光客のニーズを理解し、適応するための準備が急務となっています。
在日外国人コミュニティの活用
ワヲジャパントラベルは、30カ国以上から集まった170名以上の在日外国人のコミュニティを構築しており、彼らの視点を取り入れることで観光事業者が抱える課題を解決することを試みています。このコミュニティのメンバーを通じて、観光事業者に対して外国人視点による体験の改善やプロモーション用データの提供を行うのです。具体的には、体験を提供する事業者に対し、在日外国人メンバーを派遣し、実際に体験して得られたフィードバックを元にサービスの向上を図ります。これにより、外国人観光客へより良い体験を提供し、再度訪日することとなるでしょう。
トライアル実施と反響
サービス開始前の8月上旬には、True Japan Tourとの共同でトライアルイベントを実施。その際、実際に体験した外国人から得たフィードバックとして、ガイドの親切さや情報提供の有益さが評価され、魅力的なコンテンツが形成されつつあることが伺えました。実際に参加者のSNS投稿により、企業への問い合わせも増加しました。
旅行事業部の部長である米原大介氏は、「外国人モデルを使ったプロモーションは手間がかかりますが、在日外国人を活用することで、魅力的なコンテンツを簡単に取得できました」と語り、サービスの有効性を強調しています。
新たな観光の形へ
今後、この『WaWo Pic(k)s』というサービスは、訪日外国人を受け入れる企業や団体、施設に向け、在日外国人モデルを用いたプロモーション用写真の撮影や、コンテンツ改善に向けたアドバイス、SNS発信のサポートを行います。サービス提供の価格は50,000円から始まる予定で、観光産業における新たな収益源の確立も期待されます。
ワヲジャパントラベル株式会社は、「
和を」重視し、訪日外国人と地域の間に「
輪を」創り出すことを企業の理念としています。当社の活動を通じて、より多くの外国人に日本の魅力を知ってもらい、再訪してもらう機会を増やしていくことが目標です。日本の観光産業の活性化には、このような新しい取り組みが欠かせないことは間違いありません。