抹茶の世界進出に挑むDripSquare
株式会社DripSquareが、日本産抹茶の出荷国数を2026年8月時点でなんと80カ国に達成しました。これは、同社が抹茶に本腰を入れ始めた2025年秋からわずか1年の成果です。月ごとの取引件数は30倍以上に膨れ上がり、2026年10月にはアメリカに現地法人を設立する予定です。
抹茶専門サイトの運営と営業戦略
DripSquareは、抹茶専門のWEBカタログサイト「Matcha Otaku」を運営しています。このサイトでは、海外のカフェオーナーやディストリビューターからの引き合いを受け付けています。サンプルの出荷から発注までを自社で管理する体制が、短期間での成長を可能にしました。
さらに、バイヤーとの関係構築が業績を支えています。同社はシンガポールの食品見本市「FHA」やラスベガスの「World Tea Expo」にも出展し、フィリピンでは自ら施設を借りて5日間の試飲会を開催しました。「お客様を呼ぶ」のではなく、「こちらから会いに行く」というアプローチを徹底しているのが特徴です。
世界の需要と産地の現実
現在、世界中で抹茶人気が高まっていますが、その裏には日本国内の生産者の高齢化や離農が進んでいるという厳しい現実があります。支えている生産者が減少する中で、世界からの需要が増加するというギャップがDripSquareの出発点です。同社は、海外バイヤーからのフィードバックを直接生産者に伝え、商品の改良に生かすことで、このギャップの解消に挑んでいます。毎月行う農園ツアーも、その一環として位置付けられています。
品質管理の徹底
DripSquareは、静岡、鹿児島、宇治、八女、西尾といった主要な抹茶産地と連携し、粒度、色差、旨みを全SKUで厳格に検査しています。抹茶は農産物であるため、ロットごとに差が生じるのは自然ですが、海外のカフェは毎月同じ味が届けられることを望んでいます。同社は検査データを開示し、製法の詳細も伝えることで、バイヤーの期待に応えています。「良い抹茶」とは言わず、数値で品質を示す姿勢が世界的な拡大を支えています。
未来展望:米国市場に向けて
2026年10月には、北米市場をターゲットにした現地法人の設立を予定しています。これは、納期の短縮やバイヤー対応力の強化に寄与すると期待されています。今後も産地との連携を強化し、日本の抹茶が一過性の流行ではなく、持続的に世界で選ばれる存在となるための体制を整える方針です。
会社概要
企業名: 株式会社DripSquare
所在地: 東京都渋谷区神宮前1-11-11グリーンファンタジアビル703
代表者: 横田英里
事業内容: 日本産食品の輸出及び周辺業務支援、WEBカタログの運営。
ウェブサイト:
DripSquare