障害者就業支援と高品質コーヒーの新しいつながり
株式会社スタートラインが最新の取り組みとして、ベトナム中部高原のダラットに位置するTHIN COFFEE FARMと提携を開始しました。これは、障害者が運営する農園で栽培されたコーヒー生豆を日本に輸入し、障害者雇用支援を通じて高品質なコーヒーを生み出すという新たな試みです。
スタートラインは、東京都三鷹市に本社を構える企業で、障害者が「自分らしく」社会で生きることを目指しています。これまでにも、ロースタリー型の障害者雇用支援サービス「BYSN」と「TASKI COFFEE」を通じて、障害者の働く環境や高品質なコーヒーづくりに献身的に取り組んできました。今回のTHIN COFFEE FARMとの提携は、この理念をさらに進化させるものとなります。
THIN COFFEE FARMの代表、ティンさんは自身も障害を抱えながら、高品質なコーヒー豆の栽培に努めてきました。スタートラインとの出会いはお互いの意見交換を生み出し、これが提携のきっかけとなりました。ティンさんは「私たちが栽培したコーヒー豆が日本で障害者が携わるコーヒーづくりに使われるのを思うと嬉しい」とコメントし、これからも美味しいコーヒー豆を育てることを誓っています。
この提携によって、ベトナムで栽培されたコーヒー豆は日本へ送られ、日本で働く障害者がハンドピックでの選別から焙煎までの工程をおこないます。その結果、スタートラインが提供する「BYSN」や「TASKI COFFEE」を通じて高品質なコーヒーが生まれます。
スタートラインはただ高品質なコーヒーを提供するだけでなく、障害者の就業機会を広げ、地域経済に貢献することを目指しています。国境を越えた共同の取り組みは、社会的なインパクトを与え、誰もが自分の生活を豊かにできる未来を創造するための重要なステップです。
スタートラインの理念
スタートラインは「自分をおもいやり、人をおもいやり、その先をおもいやる」という理念のもとで2009年に設立されました。障害者雇用の分野において、採用から定着までの支援をワンストップで提供することを目指しています。障害者雇用支援サービス「INCLU」を運営し、多彩なサービスメニューを展開しています。特に、屋内農園型の雇用支援サービス「IBUKI」や、企業向けの研修などを通じて、障害者の可能性を拡大し、より多くの選択肢を提供することに努めています。
今後は国内外の様々な地域に目を向け、さらなる可能性を追求していくことを約束します。このような取り組みを通じて、障害者が自分らしく生きる社会の構築に寄与することが私たちの目標です。
私たちの新しい取り組みが、未来の障害者の就業支援や社会のあり方に影響を与えることを期待しています。