再配達問題を自動化
2017-04-24 08:32:27
宅配業界の再配達問題を自動化で解決する新サービス
宅配便業界が直面する再配達の課題
最近、ECサイトの進展により、宅配便の年間取扱量は約40億個に上るとされています。しかし、この急増する荷物の取り扱いは、物流業界のドライバー不足という重大な問題と相まって、配送の効率性を脅かしています。
特に、宅配便の最も大きな障壁は不在宅への再配達です。「不在」や「応答なし」の荷物が全体の約20%を占めるというデータもあり、この現状は現在の社会問題となっています。再配達率を少しでも抑えることが、今後の物流危機を軽減するための急務です。
再配達削減の取り組み
これまで、宅配業界ではさまざまな再配達削減策が模索されてきました。公共施設やコンビニエンスストアに宅配ボックスを設置したり、ITツールを利用して配達予定の連絡を行ったりするサービスが実施されています。しかし、これらの方法でも全配達先を網羅するには至っていないのが現状です。
そんな中、株式会社トレイルが新たに開発したサービスは、すべての配達先に対して唯一の連絡手段である「電話」を介し、自動で配達予定をお知らせするという画期的な仕組みです。
サービスの流れ
1. 自動架電:ドライバーが配達先に近づくタイミングで、自動音声を用いて配達予定を伝えます。
2. 在宅確認:荷受人は受け取った電話で内容を確認し、電話のボタンで在宅か不在かの回答を行います。不在時は応答なしや不在の選択ができます。
3. 再配達希望日時の登録:荷受人が不在の場合、希望する再配達日時を同じく電話のボタン操作で登録できます。
4. リアルタイム通知:在宅・不在の確認結果と再配達希望日時は、ドライバーにリアルタイムで通知されます。
特徴と利点
このサービスの最大の特徴は、在宅確認や再配達希望日時の設定をすべて自動で行える点です。これにより人手を必要とせず、効率的に作業が進行します。また、前日夜や早朝の在宅率を考慮した配達タイミングでの自動架電が可能であり、特に配達直前の通知は不在による無駄な配送を避ける助けとなります。
さらに、不在配達先の情報がタイムリーにドライバーと共有されるため、無駄な配達を拡大しなくて済みます。将来的には、不在連絡の際に宅配センターへの引き取りや、近隣の提携店舗での受け取りオプションも選択できるようになる予定です。
将来的な展望
今後は、この新しいサービスを実際の配達に適用するための実証実験が実施されます。これにより、サービスの効果や実効性が測定され、最終的なリリースを目指しています。さらに、集積された配達履歴データを厳密に分析し、人工知能(AI)を利用した効率的な配達計画作成機能の開発も期待されています。
宅配業界の抱える再配達問題を解決する新しいアプローチが、物流の効率化と顧客満足度の向上を実現する日が待たれます。宅配便の未来は、ますます便利でスムーズなものになっていくでしょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社トレイル
- 住所
- 東京都新宿区新宿4-3-17FORECAST新宿SOUTH 5F
- 電話番号
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