飯島澄男氏受賞
2025-04-14 11:22:45

飯島澄男氏がカーボンナノチューブの発見で2025年キングファイサル国際賞受賞

飯島澄男氏、2025年キングファイサル国際賞受賞



日本電気株式会社の特別主席研究員である飯島澄男氏が、2025年のキングファイサル国際賞(科学分野)を受賞することが決まりました。この栄誉は、彼が電子顕微鏡を用いてカーボンナノチューブの重要な発見をしたことに基づいています。授賞式は2025年4月14日にサウジアラビア・リヤドで開催される予定です。

キングファイサル国際賞とは?



キングファイサル国際賞は、サウジアラビアのキング・ファイサル財団が設立したもので、1979年から続く権威ある賞です。受賞者は医学、科学、文学などの5つのカテゴリーに分かれて選ばれ、日本人受賞者としては飯島氏で6人目となります。過去にはノーベル賞受賞者も多く、小さな発見や成果が将来的に大きな影響を与えることを考慮しての選出です。

カーボンナノチューブの発見



飯島氏は1991年、NECの基礎研究所で微細な円筒状の炭素物質を発見しました。その構造を詳細に研究し、カーボンナノチューブとして知られる新しい物質を命名しました。この発見は、彼が提唱した円筒構造の成長モデルや毛細管現象の理解を導き、世界中での応用研究を促進する波を生み出しました。

カーボンナノチューブはその特異な構造により、導体や半導体としての特性を持ち、高度な電気伝導性や光学特性を示す材料として注目されています。また、非常に強靭な機械的性質や化学的安定性により、多岐にわたる産業分野での応用が期待されています。

社会への影響



飯島氏の貢献は学術的にも重要ですが、実際の社会問題に対する解決策ともなり得るのがカーボンナノチューブです。ICT(情報通信技術)、エネルギー、バイオテクノロジーなどの分野での活用が見込まれ、特に持続可能な社会の実現に向けた研究が進められています。これにより、人々の生活の質を向上させる可能性が秘められています。

NECはカーボンナノチューブを技術革新の重要な素材として研究・開発に取り組んでいます。これにより、安全で安心感のある、効率的かつ公正な社会を創造し、皆が幸せに生きられる持続可能な未来を目指しています。

まとめ



飯島澄男氏の2025年キングファイサル国際賞受賞は、カーボンナノチューブの研究がもたらした科学的発見の結果であり、今後の技術的発展に大いに寄与するでしょう。この賞は彼の業績に対する一つの評価ですが、彼自身は引き続き新たな発見を求めて研究を進めることでしょう。


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日本電気株式会社
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東京都港区芝5丁目7-1
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