コーオプ教育の新たな挑戦
2023-08-31 10:00:14
日本の次世代を育成するコーオプ教育の新たな取り組み
コーオプ教育が育成する次世代人材
東京工科大学とITベンチャー企業AWESOME SEは、最近注目を集めている「コーオプ教育」を通じて、学生たちの実践力を高める新しい試みを実施しています。コーオプ教育は、大学と企業が連携し、学生が実務経験を積むことで学習を深める教育プログラムです。
コーオプ教育とは?
コーオプ教育は、1906年に米国のシンシナティ大学で始まりました。学生が学内の授業と企業での就業体験を交互に行うカリキュラムが基本です。この仕組みにより、学生は実際の職場での就業経験を通じて労働賃金を得ながら、大学の単位も取得できるというメリットがあります。何より、実践的な社会人基礎力を身につけることが可能です。
実施内容
工学部
東京工科大学工学部では、全学科の学生が約2カ月間、提携企業での実務経験を積むことになります。このプログラムは「ギャップイヤー」と呼ばれる2ヵ月間を設定し、学科ごとにグループ分けされて交代でコーオプ実習を実施します。実習前には、企業との顔合わせや情報交換会が行われ、学生は事前に不安を解消し安心して実習に臨むことができる環境が整っています。実習後には「成果発表会」が行われ、学生の学びを企業側にフィードバックする機会も設けられています。
コンピュータサイエンス、メディア、応用生物学部
これらの学部では約3週間の短期コーオプ実習が行われます。このプログラムも選択科目として1単位が認定され、事前教育から始まり、実習後の事後教育まで体系的に実施されます。
コーオプ教育とインターンシップの違い
コーオプ教育と一般的なインターンシップとの大きな違いは、就業期間の長さと教育プログラムの体系性です。インターンシップは短期間での体験を重視しがちですが、コーオプ教育は事前に体系的な教育を受け、長期間にわたって企業での実務を経験します。さらに、学生は就業期間中に賃金を受け取るため、より企業の一員に近い形での経験を積むことができます。
学生への影響
このプログラムを受けることで学生たちは、働くことの価値を実感しつつ、協働作業や責任ある行動力を養います。具体的には、実際のビジネスシーンでの課題に取り組むことで、自らの能力を試し、成長する機会が与えられます。
東京工科大学について
1986年に設立された東京工科大学は、「実学主義教育」を柱とした実践的な知識や技術の教育を行っています。変化する社会や技術に柔軟に対応できる人材を養成することを目指しています。
AWESOME SEについて
2022年に設立されたAWESOME SEは、日本のIT人材不足を解消し、革新的なサービスを生み出すことを目指している企業です。SES事業や受託開発を基盤に、さまざまな新事業に挑戦しています。
このような新しい形態の教育プログラムが、次世代の人材育成にどのような影響をもたらすのか、今後が非常に楽しみです。
会社情報
- 会社名
-
株式会社AWESOME SE
- 住所
- 東京都渋谷区道玄坂1−21−1SHIBUYA SOLASTA 3階
- 電話番号
-
03-6822-0162