東京の大学発スタートアップ支援事業
東京都が提唱する「未来を切り拓く10x10x10のイノベーションビジョン」では、グローバルに活躍できるスタートアップの創出や、その囲い込みを図っています。この取り組みの一環として、令和5年度から新たに「大学発スタートアップ創出支援事業」を開始しました。これは、東京に多く集まる大学の知的資源を活かし、研究成果やアイデアを事業化するためのサポートを提供するものです。
事業の概要
この支援事業では、東京都と連携するコーディネーターが、選ばれた大学に対する伴走支援や広範な支援プログラムを展開します。目指すのは、合計で10校程度の大学が選定され、各校の状況に応じたサポートが行われることです。
伴走支援の内容
支援は主に以下の二種類に分類されます:
1.
事業化促進型:大学が持つシーズを活かして新規事業を立ち上げるための支援。
2.
環境構築型:大学内の起業や新事業創出を支援するための組織や体制の整備に向けた支援。
これにより、学生や教員が持つアイデアを実現可能な形にするための具体的なステップを踏むことが可能になります。
支援プログラムの展開
さらに、都内の大学を対象に、スタートアップ創出に必要な知識や技術を提供するカリキュラムやネットワーキングイベントが計画されています。これにより、多くの大学が学び合い、共同でアイデアを育てることが期待されています。
大学等の募集要項
今回、大学発スタートアップ創出に取り組む大学等を受け付けるため応募を募ります。対象となるのは、以下のいずれかに該当する大学、またはそれに関わる組織です:
1. 都内に研究拠点を置く大学や専門学校
2. 大学が設立した外部組織
3. 大学と連携する事業者
選ばれる大学は10校程度が予定されており、内訳は事業化促進型に約3校、環境構築型に約7校が見込まれています。
募集期間とスケジュール
応募受付は、令和6年8月26日から9月26日までです。この期間中、個別相談会も開催され、疑問点を解消する場が提供されます。具体的には、8月29日、9月6日、9月9日、9月10日の各日で、事前申し込みが必要となります。
支援の高い期待
この事業は、令和7年度末までの実施を予定しており、東京都はこの取組を通じてイノベーションを加速する方針です。大学生や研究者、起業家が新しいビジネスチャンスを見つけるための重要な支援策となるでしょう。
今後の詳細や申込については、東京都の関連ウェブサイトで確認できます。
東京が発信するスタートアップ創出支援によって、地域に根ざした生まれたばかりのアイデアが世界に羽ばたくことが期待されています。