樹木希林さんが75歳で世を去った今、彼女の存在感はますます輝きを増しています。その生きざまや哲学を語る言葉が多くのメディアで取り上げられており、私たちの心に深く響いています。特に、希林さんが生涯を通じて愛してやまなかった着物にスポットライトを当てた特集号が、平凡社から出版されています。それが『別冊太陽『樹木希林のきもの』です。
本特集号は、故人が愛する自宅での撮りおろしの着物コレクションを数多く掲載しており、さらに彼女が独自に着こなしていた姿を収めた写真も豊富です。特集号には、彼女の美学や価値観が生き生きと描かれており、ファンであれば手放せない永久保存版が実現しています。
特に、内田也哉子さんが本誌の中で母の着物との深い関わりについて語った言葉は感慨深いものがあります。彼女は、“母は生涯、着物とよく付き合い、着物をよく生かし切った”と述べています。この言葉には、希林さんの哲学が色濃く反映されています。希林さんは常に「物にも冥利がある」という考えを抱いており、これは彼女自身の人生そのものであったのです。彼女が着物を通じてどのように生き、どのように感じ、どのように他者との関係性を築いていたかを、本誌で感じることができるでしょう。
また、東京・池袋の西武池袋本店で行われる「樹木希林 遊びをせんとや生まれけむ展・完全版」では、希林さんが生前に残したメッセージや愛用品の展示が行われます。本誌で紹介されている着物の一部も展示される予定で、まさに希林さんの世界観を直に感じることができる貴重な機会です。
この特集号は、樹木希林さんの独特の着物への愛情や、彼女の人生観が詰まった贅沢な内容となっています。希林さんの精神や着物の美しさを、ぜひ手に取って感じてみてください。
『別冊太陽『樹木希林のきもの』について
- - 発売日: 2019年8月26日
- - 定価: 本体1,800円+税
- - ページ数: A4変型判・オールカラー・112ページ
- - ISBN: 9784582945928
展示情報
- - 名称: 樹木希林 遊びをせんとや生まれけむ展・完全版
- - 開催日時: 2019年10月2日(水)~10月15日(火)
- - 場所: 東京・池袋の西武池袋本店西武ギャラリー
希林さんの後世に託したメッセージとともに、彼女が愛した着物の魅力を堪能してください。