市毛良枝さんのエッセイ『百歳の景色見たいと母は言い』
市毛良枝さんが自身の経験をもとに母との介護の日々を描いたエッセイ『百歳の景色見たいと母は言い』が、2025年11月28日に小学館から刊行されます。この本では、市毛さんが母親と共に過ごした日々、特に介護の現実について率直に綴られています。
介護の日々の始まり
市毛さんの母親は、2004年に脳梗塞を発症して以降、徐々に介護が必要な状態になりました。この時期から、市毛さんは母との関係がどのように変化していくのかを深く考えるようになります。介護をすることは時に辛く、無力感を感じることもありましたが、それと同時に母との絆がさらに深まる瞬間も数多くあったと言います。
旅行の思い出
市毛さんは、90代の母親を車椅子に乗せてアメリカのオレゴンへ旅行に行った際のエピソードも紹介しています。この旅は母の笑顔を引き出す特別な瞬間となり、2人の思い出の宝となったそうです。こんな日々の幸せこそが、介護をする側にとっての大きな支えとなることを、市毛さんは教えてくれます。
母との関係の変化
介護を通じて、母と娘の関係は単なる親子の枠を越えていきました。母の老いを受け入れ、寄り添うことで得た経験は、市毛さん自身の人生にも大きな影響を与えたと語ります。介護の日々を通じて、市毛さんは母がもたらしてくれた数々の教訓や楽しい思い出が、人生の糧になっていることを実感しています。
ポジティブなメッセージ
このエッセイは、介護に直面している人々に共感をもって受け入れられる内容となっています。介護は非常に個人差があり、正解がない分野ですが、母との関わりの中で学んだことや、感じたことをシェアすることで、他の人々が「こういう選択もある」と感じてもらえる手助けができればと、市毛さんは考えています。
市毛良枝さんのプロフィール
市毛良枝さんは、1971年にドラマ『冬の華』でデビューし、多くのテレビドラマや映画、舞台で活躍している著名な俳優です。40歳を過ぎた頃からは登山に熱中し、環境問題にも積極的に関わっています。
終わりに
『百歳の景色見たいと母は言い』は、母と娘の絆、介護に伴う喜びや苦悩、そして生きることの意味を深く考えさせられる一冊です。市毛さんの言葉や思いは、介護に立ち向かう人々にとっての大きな励みとなることでしょう。母を想う気持ちを込めたこのエッセイは、介護の現実と温かい愛のメッセージを届けます。
定価は1980円(税込)で、四六判の288ページ、ISBNは978-4-09-389828-7です。興味のある方はぜひ手に取ってみてください。