不登校支援の新プロジェクト「Curios Bridge Project」が始動

不登校支援の新しい取り組み「Curios Bridge Project」

最近、不登校の小中学生が増加していることが多くの調査から明らかになっています。文部科学省の調査によれば、2023年には不登校児童生徒数が過去最多の299,048人に達し、その背景には従来の学校教育が多様な個性を受け入れづらい環境にあることが指摘されています。この問題に対し、株式会社NEST EdLABは新たなプロジェクト「Curios Bridge Project」を立ち上げました。これは、個々の「好き」を起点にして学びを進めることを目指しています。

プロジェクトの目的と背景

「Curios Bridge Project」は、学校の教育システムに適応できずに困難を抱える小中学生を対象とし、特に「生きもの」や「工作」などに強い興味を持つ生徒を支援することを目的としています。このプロジェクトでは、参加者が好みの分野を学ぶ機会を提供し、その結果として才能を育むことが期待されています。

具体的には、NEST EdLABが提供するオンライン研究スクール「NEST LAB.」を利用し、希望するコースを受講する形が取られます。現在、最初の参加者は既に10名に達しており、多様なプログラムが用意されています。

認定NPO法人カタリバとの連携

このプロジェクトの初期パートナーとして、認定NPO法人カタリバが参加しています。カタリバでは、不登校の子どもたちのための支援プログラム「room-K」を運営し、オンラインでのサポートを行っています。NEST EdLABとの連携により、カタリバは不登校の生徒が抱える様々な状況を理解し、「好きなこと」を中心に学びを深める機会を創出する方針を制定しています。

また、カタリバは2024年度の「積水ハウスマッチングプログラム」からの助成を受けており、これによりプロジェクトの持続可能性が高まっています。これに対して、NEST EdLABもカタリバの活動を支援するために、積水ハウスに感謝の意を表明しました。

学びのコースの内容

参加する生徒は、「NEST LAB.」が提供する以下の5つの専門コースから選択することができます。
1. ワンアースネイチャー専攻エントリーコース（自然に興味のある生徒向け）
2. ナレッジエンジニアリング専攻エントリーコース（工作に興味のある生徒向け）
3. サステナブルサイエンス専攻アドバンスコース（周囲の科学に興味のある生徒向け）
4. ロボットAIテクノロジー専攻アドバンスコース（ロボットや機械に興味がある生徒向け）
5. ビジネスアントレプレナー専攻アドバンスコース（起業に興味がある生徒向け）

各コースは、参加者が自分自身の好奇心や興味を深めることに焦点を当てています。

参加団体の募集

NEST EdLABでは、今後もこのプロジェクトに協力してくれる企業や団体を募集しています。さまざまな理由で学校に適応できないと感じている小中学生に向けて、教育プログラムを提供し成長をサポートするための取組を展開していきます。

協力内容は、長期的な計画である必要はなく、短期的なイベントやプログラムでも大歓迎です。興味のある方はぜひ一度、問い合わせをしてみてください。これにより、多くの子どもたちに新たな学びの機会を提供し、彼らの可能性を広げることができると考えています。