大村湾のナマコ体験学習イベント『稚魚カラ食卓』
2025年9月19日と2026年2月19日、大村湾のナマコがどのようにして私たちの食卓に運ばれるのか、子どもたちに学びや体験を提供する『稚魚カラ食卓』が西海市立西彼北小学校で開催されました。このイベントは、地元の漁業資源についての理解を深め、その重要性を認識するためのものです。参加者は35名で、長崎県の水産業普及指導センターの鎌田正幸氏や、西彼町漁協の馬場忠士氏、鈴木勇汰郎氏らが講師として参加しました。
大村湾の特性とナマコの魅力
大村湾は、周囲を陸に囲まれた超閉鎖性海域であり、その珍しさは世界的にも注目されています。波が穏やかなため、この地域で育つナマコは特に柔らかく、甘みと旨みが豊かで、多くの人々に愛されています。このような特性を有する大村湾は、海の環境問題にも直面しており、次世代に豊かな海を引き継ぐための取り組みが求められています。
稚ナマコを放流する体験
初日のプログラムでは、まずナマコの基本情報や、長崎文化におけるナマコの位置づけについて学ぶことから始まりました。講師からは、地球温暖化による環境変化がナマコに与える影響についても説明があり、子どもたちは真剣に耳を傾けました。その後、参加者たちは稚ナマコを放流する実践的な活動に取り組みました。
子どもたちは、バケツに入った小さなナマコを見てその可愛らしさに興味を示しながらも、放流作業には少し不安気な様子を見せていました。しかし、地元の漁師たちの指導を受け、大きな声で「大きくなってね!」と励ましながら見送る姿は、地域との繋がりを実感させる瞬間でした。
ナマコを捌く体験
次のセッションでは、2026年2月に放流したナマコが成長した後、実際にナマコを捌く体験が行われました。講師がナマコの捌き方をデモンストレーションした後、子どもたちは自らの手でナマコを捌くことに挑戦しました。最初はそのヌルヌルした感触に戸惑いながらも、徐々にコツをつかんでいく様子は、興奮と楽しみに満ちていました。
最後に、自分たちで捌いたナマコを試食した子どもたちは、「こんなに柔らかいとは思わなかった!」「初めて食べたけれど美味しい!」といった声を上げ、その美味しさに驚いていました。これらの体験を通じて、子どもたちの中には「大村湾の環境を守りたい」という思いが芽生えたようです。
大村湾を支える取り組み
このような活動は、海の環境について感心を持ち、次世代へ豊かな海を引き継ぐための大切なステップとなります。一般社団法人大村湾ワンダーベイは、地域の資源を活かしたイベントを通じて、多くの人々に大村湾に親しんでもらうことを目指しています。さらに、これらの取り組みは『日本財団 海と日本プロジェクト』の一環として進められており、全国的に展開されています。
このように、食文化を通じた体験は、ただの楽しみを超え、深いメッセージを持った学びの場となっています。今後もこれらのイベントを通じて、地域の海や漁業資源についての理解を深め、多くの人々が参加できるような活動が期待されます。