展覧会「パウル・クレー展創造をめぐる星座」が開催されます
愛知県美術館にて、パウル・クレーの作品を特集した展覧会「パウル・クレー展創造をめぐる星座」が2025年1月に開催されます。本展では、彼が孤高の芸術家とされている側面に加えて、同時代の他の芸術家との交流や影響についても焦点を当てることで、新しいクレー像を提示します。
1920年、クレーの作品を販売する画廊が「孤独に瞑想する芸術家」というキャラクターを強調する戦略を取ったことがきっかけで、そのイメージが固定化されてしまいました。しかし、彼は孤独に作品を生み出していたのではなく、仲間たちと共に刺激を受け合い、創造的な夢を分かち合いながら過ごしていたのです。
クレーのアートは、線と色彩を駆使して生命のエネルギーを描き出し、観る者に深い感動を与えています。本展では、彼の作品をスイスのパウル・クレー・センターの協力を受けながら展示し、彼のおそらく知られていなかった交流相手であるカンディンスキーやマルクの作品とも比較することで、クレーの存在を新たな視点で捉え直します。
展覧会の見どころ
本展の特徴は、30年ぶりに愛知県美術館に集結するクレーの作品群です。特に、故郷スイスのパウル・クレー・センターからの支援を受けた30点以上の作品が来日し、その中には日本初公開となる《ハマメットのモティーフについて》や《周辺に》を含む貴重な作品が含まれています。
主な展示作品
- - パウル・クレー《チュニスの赤い家と黄色い家》 (1914年)
- - パウル・クレー《ハマメットのモティーフについて》 (1914年)
- - パウル・クレー《北方のフローラのハーモニー》 (1927年)
開催概要
- - 展覧会名: パウル・クレー展創造をめぐる星座
- - 会期: 2025年1月18日(土)―3月16日(日)
- - 会場: 愛知県美術館(名古屋市)
- - 開館時間: 午前10時~午後6時(週末は午後8時まで)
- - 休館日: 月曜日(特定の振替休日を除く)
- - 主催: 愛知県美術館、中日新聞社、東海テレビ放送
チケット情報
観覧料は、一般が1,600円、大学・高校生が1,000円、中学生以下は無料で入場可能です。前売券は2024年11月1日から販売が開始され、価格もお得な平日限定券やクレー展とフォロン展のセット券が用意されています。
このクレー展を通じて、彼がどのように同時代のアーティストたちと関わり、共に創造の旅を歩んだのかを探る絶好の機会です。展覧会を通じて、クレーの作品や彼にまつわる歴史を深く理解し、楽しんでいただければと思います。