新たな支援の場、写真アトリエ『そのままの光』
2025年12月、神奈川県横浜市の元町に発達特性や不登校の小学生を対象とした少人数制の写真アトリエ『そのままの光』が新たに設立されます。このアトリエでは、子どもたちが自分のペースで表現することを重視し、その感じ方が大切にされる場所を提供します。
アトリエの特徴
このアトリエの設計には、光や音、人の密度に配慮されており、安心して参加できる環境が整えられています。各期は10名、全6回のプログラムで、週に一度、60分のセッションを通じて「撮る」「選ぶ」「発表する」といった体験を提供します。最終的には、自らの作品がZINE(写真集)やポストカード、写真展として形に残ることとなります。
保護者の同伴も可能で、進行に際しては事前に公開の範囲を同意することが求められるため、安心して子どもたちを送り出すことができます。特に「みんなと同じ」が難しいと感じる子どもたちに寄り添い、彼らの個性を尊重する運営がその特徴です。
プログラム設計には専門職が関与
このアトリエの運営には、言語聴覚士や社会福祉士の専門家が関与し、コミュニケーションや運営設計においても配慮がなされています。子どもたちが安心して参加できるように、専門的な知見を生かした取組みが進められます。このような環境を提供できるのも、運営者が発達特性を理解し、その経験から生まれたものなのです。
代表者の思い
プロジェクト・キャプテンを務める写真家の原哲也氏は、ADHD当事者である自身の経験を踏まえ、集団の中での困難さを理解しています。彼は「私は自分の特性から、『みんなと同じ』が難しい子どもたちが安心して表現できる場所を作る必要があると強く感じています」と語ります。彼にとって、アトリエは単なる写真撮影の場ではなく、子どもたちが自身のペースで成長するためのステージです。
クラウドファンディングの実施中
現在、アトリエ設立のためのクラウドファンディングが「READYFOR」にて行われており、All-or-Nothingの方式で支援を募っています。目標額は200万円、2026年1月31日の締切までに目標達成しなければ実施できないため、多くの人の協力が求められています。目標達成までの現状は764,000円が支援されています。現段階での支援者数は70人、今後の支援が歓迎されています。
まとめ
『そのままの光』は、発達特性を持つ子どもたちにとって、安心できる新しい表現の場です。彼らが自らの「できた!」体験を糧に成長できるよう、皆が支援し合う温かいコミュニティを形成しています。子どもたちの成長を見守るために、ぜひその取り組みを応援していきましょう。