認知機能みまもりAI
2020-03-20 06:00:04

シルバー人材センターに導入されたAI技術が活躍!認知機能チェックを手軽に実現

シルバー人材センターの新たな仲間、『ONSEI』



高齢化社会が進む中、シルバー人材センターは、全国の高齢者が働く環境を提供し、社会参加を促進しています。今回は、その中で新たに導入された認知機能みまもりAI『ONSEI』についてご紹介します。この技術は、会員の安全な就業を確保するための重要な役割を果たします。

ONSEIの特徴と利点



『ONSEI』は、会員が就業報告のためにセンターを訪れる際、タブレット端末を通じて約20秒で認知機能をチェックできるアプリです。これにより、転倒や転落といった事故のリスクを大幅に軽減することが期待されています。高齢者の認知機能は、加齢とともに低下する可能性があり、自由に働くためにはこのチェックが必要不可欠です。

安全対策の具体例



もし『ONSEI』の結果が「認知機能に変化があります」と示した場合、高所作業からより安全な低所作業や事務作業に変更することが可能です。また、生活に関するアドバイスも行い、総合的に会員の生活質を向上させる手助けをします。認知機能の低下は、飲酒や睡眠不足、過労など外的要因によっても影響を受けるため、広範囲なアドバイスが可能です。

導入の進捗と今後の展望



三鷹市のシルバー人材センターではすでに試験的に『ONSEI』を導入していますが、来年度から定期報告時にも実施することが決まりました。さらに、横浜市のセンターでも市民向けイベントでの実施を予定しており、これからますます多くのセンターで導入が進むでしょう。

現在、新型コロナウイルスの影響でセンターへの来所も自粛されているため、個人のスマホを利用して在宅で『ONSEI』を実施する方法も模索中です。このようにテクノロジーを活用し、会員が安全に作業できるワークフローを確立していきます。

企業の背景と今後の取り組み



このプロジェクトは、日本テクトシステムズが推進しています。彼らは「テクノロジーで認知症医療を支える」をモットーに、認知機能の分野でのソフトウェアやアプリの開発を行っています。医療機器プログラムである『BrainView』や『ONSEI』を通じて、ヘルスケア領域での認知機能チェックを積極的に実施しており、全国のシルバー人材センターにこのサービスを広める意向です。

本社が東京都港区にある日本テクトシステムズは、設立以来、資本金1億8400万円をもってヘルスケア分野での革新を目指しています。未来に向けて、企業と協力しながら高齢者の就業環境を向上させるための努力を続けていくでしょう。

まとめ



認知機能みまもりAI『ONSEI』は、シルバー人材センターの会員にとって安全に働くための新たな支援ツールとなりました。この取り組みを通じて、高齢者の社会参加を促進し、安心して働ける環境を提供することが求められています。今後も多くのセンターでこの技術が活用されることを期待しています。

会社情報

会社名
日本テクトシステムズ株式会社
住所
東京都渋谷区道玄坂一丁目12番1号 渋谷マークシティ ウエスト16階
電話番号
03-6452-9893

トピックス(ライフスタイル)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。