不動産投資意識調査
2025-06-26 13:30:56

不動産投資意識調査第5回、価格高騰で投資対象エリアに変化あり

第5回不動産投資意識調査:価格高騰に伴う変化が見られる



株式会社グローバル・リンク・マネジメント(以下、GLM)が実施した第5回「不動産投資に対する意識調査」の結果が発表されました。この調査は、全国の20~60代約3万人を対象に、投資や不動産投資に対する関心を探ることを目的としています。本稿では、調査結果をもとに不動産投資への意識の変化を解説します。

1. 投資への関心は低下中


調査の結果、全体の44.6%が「投資に興味がある」と回答しましたが、これは前年比での減少を示しています。この流れは特に40代以下の若年層に顕著で、過去5年間で初めて興味を持つ層が減少したことが目立ちます。これまで若年層は最も投資に関心があった層でしたが、最近ではその比率が下がりつつあります。

2. 不動産投資への興味も下降中


不動産投資に対する関心も低下しています。「現在不動産投資の収入メインで生活をしている」という層は0.8%、「副業として不動産投資を運用している」は2.6%にとどまります。さらに、興味があって参加したことがあるという人は3.8%、興味はあるが行動に移さない層が28.2%という結果に。特に高所得者層ほど不動産投資にポジティブである一方、若年層は関心が薄れているようです。

3. 不動産投資をしない理由


不動産投資を行わない理由では、33.4%が「投資する費用が高い」と回答しており、コストの問題が依然として大きなネックとなっていることがわかります。また、「投資そのものに興味がない」と答えた層も増加しており、資産価値や家賃が下がるリスクに対する懸念は過去5年で最も低くなりました。高額な不動産への投資意欲が控えられていることが伺えます。

4. 投資用不動産所有の目的


不動産投資を行っているオーナーに投資の目的を尋ねたところ、73%が「資産運用」を目的としており、初めて70%を超えました。これは「損をしない」という消極的な理由から「資産を増やす」という積極的な理由へのシフトを示しています。特に女性においては、資産運用目的への関心が高まりました。

5. 不動産投資のメリットと懸念点


メリットとしては、「安定的な不労所得を得ること」が58.5%、次いで「老後の備え」と「節税」がそれぞれ30%前後で続きますが、一方で最大の懸念として「空室リスク」が54.8%を占めており、資産価値低下に対する懸念も根強いです。

6. 注目エリア


不動産投資家が注目している地域は、引き続き東京都心5区および23区が人気ですが、最近では東京都市部や近隣県の物件に対する関心も高まっています。特に関西圏の人気がぬきんでて、横浜・川崎エリアや大阪府に対する投資熱も上昇しています。

まとめ


総じて、調査結果は不動産投資に対する意識の変化を浮き彫りにしています。高所得者層の意欲が維持される一方で、中低所得層においては投資を厭う傾向が高まり、興味自体も薄れつつあるようです。今後はより手頃な価格帯の不動産へのシフトが予想されます。


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会社情報

会社名
株式会社グローバル・リンク・マネジメント
住所
東京都渋谷区道玄坂1-12-1渋谷マークシティウエスト21階
電話番号
03-6415-6525

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