新素材「SHELLTEC」
2024-12-04 11:27:48

廃棄貝殻から生まれた新素材「SHELLTEC」の革新と未来への挑戦

新たな革命、廃棄貝殻からの素材開発



大阪府に本社を持つ甲子化学工業株式会社が、新しい素材「SHELLTEC(シェルテック)」の導入を発表しました。この素材は、主に水産業から生じる廃棄物、特に貝殻を再利用することで作られたものです。

SHELLTECの背景


毎年、約20万トンのホタテ貝殻が廃棄されていますが、これまでにこの資源としての可能性が注目されることはありませんでした。SHELLTECはこのホタテ貝殻を重要な資源とし、廃棄物ではなく環境に優しい新素材として再評価しています。貝殻に含まれる炭酸カルシウムは、建材やセメント、プラスチックの原料にも利用されており、SHELLTECはこれらの素材との融合を目指しています。

この新しい素材は、廃棄貝殻とともに廃プラスチックやコンクリートを組み合わせて作られ、強度が増しながらも環境への負担を減少させています。他の新素材と比べて、SHELLTECは最大36%のCO2排出削減が可能で、強度も33%向上しています。これにより、環境への負荷を軽減しつつ、より強靭な製品を生み出すことができるのです。

SHELLTEC製品の魅力


SHELLTECは、すでにヘルメットやテトラポッドの製造に取り入れられており、今後は企業や自治体との連携によってさらなる展開が期待されています。これにより、貝殻の本来の役割である「守る」をテーマにした製品が登場する予定です。

具体的には、ホタテ貝殻を使用したヘルメット「HOTAMET」を挙げることができます。これは、従来のヘルメットよりも環境に配慮した素材で作られ、最大36%のCO2削減を実現しています。また、生物模倣の考えを取り入れて設計されており、貝殻の特性を活かしたリブ構造が強度を増しています。

さらには、テトラポッド「HOTATETRAPOD」も注目されています。これは、海の環境を守るために、ホタテの廃棄貝殻を砂の代替として利用し、必要な砂の量を50%削減しています。ブロックのような形状で、海生生物の生息環境を形成するだけでなく、炭素を吸収することにも貢献しています。

最後に、「HOTABENCH」というホタテ貝殻から作られたベンチも紹介します。廃棄物を利用し、見た目もユニークでサステナブルな設計で製造されており、環境問題に対する新たな解決策を模索しています。

エコプロ2024での展示


甲子化学工業は、2024年12月4日から6日に開催される「エコプロ2024」において、これらの新素材や製品を展示する予定です。この展示会は、環境問題やSDGsに関連する最新技術や製品が集まる日本最大級のイベントです。

イベント概要

  • - イベント名: エコプロ2024
  • - 日時: 2024年12月4日(水)〜6日(金)
  • - 時間: 10:00〜17:00
  • - 場所: 東京ビッグサイト、東ホール ブース番号:東6ホール 6-017
  • - 公式サイト: エコプロ2024

SHELLTECは、廃棄物の利用によって新しい価値を生み出すことを目指し、未来の環境保全に寄与する素材として活躍が期待されます。これからの展開に目が離せません。


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会社情報

会社名
甲子化学工業株式会社
住所
大阪府大阪市東成区東小橋1-12-20
電話番号
072-962-6012

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