夏の帰省に関する調査データの考察
コネヒト株式会社が実施した「夏の帰省ホンネ調査」では、子育て中の家庭が帰省についてどう考えているかを探りました。対象は543名のユーザーで、調査を通して明らかになったのは、帰省に対する感じ方やその背景には、夫婦間のコミュニケーションの状態が大きく影響しているということです。
事前の相談が帰省意欲を高める
調査によると、帰省先や日程を夫婦で相談して決めた家庭では、なんと70.2%が義実家へ帰省したいと回答。一方、自分以外が決めた家庭ではその割合が40.7%にとどまることが明らかになりました。この結果から、「帰省するかどうか」だけでなく、「どのように決めるか」が家庭の受け止め方に重要な影響をもたらすことが分かります。
家事・育児の分担と帰省への意欲
さらに、日頃から家事や育児をどのように分担しているかも、帰省の意欲に影響を及ぼしています。家事・育児を半々で分担している家庭では65.5%が義実家訪問に前向きな一方、3割未満の家庭ではその割合が50.4%に低下。これは、日常生活における協力が、非日常である帰省の受け止め方にも反映されているからと考えられます。
子どもと一緒に休む「母子帰省」の提案
調査結果の中で注目に値するのは、「母子帰省」の経験者たちが62.5%が『自分も少し休める』と感じていることです。これに対し、配偶者も同行する家庭ではその割合が35.0%しかなく、母子だけでの帰省の方が、親にとっても子どもにとってもよりリラックスした時間が得られる可能性が示唆されています。また、家族全員での帰省でなくても、子どもが祖父母と過ごす時間は確保することができるといった、効率的な帰省の形が実践され始めていることもわかります。
心の負担は「居場所」に問題あり
帰省に対して感じる辛さには、しばしば「育児方針への口出し」という意見が上がりますが、今回の調査結果では、世間でささやかれるほどの差は生まれませんでした。特に顕著なのは、実家と義実家における「自分の時間・居場所の無さ」と感じる割合です。義実家に帰省する場合、33.2%の人が『自分の居場所がない』と感じている一方、実家ではわずか8.1%という結果に。義実家での帰省では、常に気を使わなければならない環境がストレスの一因であると見ることができます。
今後の帰省文化の変化に期待
調査結果を通じて明らかになったのは、帰省に対する意欲を高めたり、さまざまな形で楽しい時間を過ごせるためには、夫婦間のコミュニケーションをしっかりとっておくことが重要であるという点です。具体的には「いつ行く?」「誰が行く?」といった小さな対話の積み重ねが、「帰省」というイベントを子どもたちにとっての楽しい時間に変える可能性を秘めています。これからの帰省のあり方は、単なる「家族の義務」から「ファミリーハピネス」の時間へと進化しつつあります。
この調査が、今後の帰省習慣を見直すきっかけになることを願っています。