国立アイヌ民族博物館で開催される特別展「イコロー3」、文化財保存の裏側を探る

特別展示「イコロー3」の開催

国立アイヌ民族博物館（北海道白老町）では、2026年1月10日から2月23日まで、特別展「イコロー3」(イイエエレプ)が行われます。この展示では、アイヌの貴重な文化財に関連する資料の収集や修理作業の背後にある博物館の活動を知ることができます。

展示の趣旨

本展は、普段は目に見えない博物館の活動の裏側をテーマにしており、最近収集した資料を公開すると共に、その修復過程を紹介します。アイヌ文化に光を当て、次世代へと繋げるための取り組みが見られる貴重な機会です。

展示内容

展示は大きく2つの章に分かれます。

- 第1章: 資料を収集する では、最近買取した資料や寄託された資料が紹介されます。
- 第2章: 資料を修理する では、蝦夷国風図絵の巻子装と屏風装の修理作業が具体的に示されます。この修理作業によって、どのように文化財が保全されるのか、その技術やプロセスが解説されます。

イベント情報

展示期間中には、さまざまな関連イベントが開催されます。例えば、ギャラリートークでは、博物館のスタッフが展示の見どころを解説し、資料の収集や保存に関する活動について詳しく説明します。参加者は毎回異なる内容が聴けるため、何回でも楽しめます。以下は、そのスケジュールです。

- ギャラリートーク: 1月10日、17日、2月7日、14日の各土曜日 14:00–14:30

また、バックヤードツアーでは、館内の資料整理や診断の作業を見学し、実際に博物館の裏側を体験することができます。これは1月24日（土）14:00–15:15に実施されます。

加えて、文化財保存の専門家による講演会も開かれ、特に蝦夷国風図絵の修理技術について深く知ることができるチャンスです。この講演は1月31日（土）14:00–15:00に開催されます。