徳島の高校生たちが新たな防災の形を提案!“イキノコリ大作戦”開催
徳島県内の高校生有志チーム「SeDaTuNa」が、地域の防災意識を高めるための取り組みを始めました。彼らは、当事者として「本当に災害から自分たちの命は守れるのか?」という問いを掲げ、地域の防災意識を根本から見直すプロジェクトに乗り出しています。その初めのステップとして、クラウドファンディングを通じて資金を募り、親子参加型の防災イベント「イキノコリ大作戦」を企画しました。
プロジェクトの背景
このプロジェクトは、徳島県教育委員会が主催する「世代を超えて開かれつながる社会教育推進事業」の一環で、NPO法人の講義を受講した高校生たちが触発された結果生まれました。その講義を通じて、生徒たちは「リアルな危険を想定し、目的を考えることの重要性」を学びました。この学びがきっかけで、これまで受けていた避難訓練が単なる儀式的なものであり、深く考えられたシミュレーションでないことに気づきました。「なぜ、いつも同じことを繰り返すのか?」という疑問が、「目的が明確でないからだ」という確信に変わり、彼らの主体性に火をつけました。
「イキノコリ大作戦」の詳細
この気づきを地域社会に広めるために、中高校生たちが主体となって企画したのが「イキノコリ大作戦」です。このイベントでは、地震の揺れを体験できるマット「YURETA」を使用し、参加者が「危ないの本質」に気づくきっかけを提供します。
- - イベント名:イキノコリ大作戦~これからの未来のために~
- - 日時:2025年12月21日(日)10:30~15:30
- - 場所:おきのすインドアパーク東部防災館
- - 内容:地震体験マット「YURETA」を通じて、参加者が自ら「危ない」とは何かを考える機会をつくります。クイズやゲームを交え、楽しみながら学ぶ活動を計画しています。
参加学生の声
参加する高校生たちは自ら積極的な姿勢でこのプロジェクトに取り組んでおり、それぞれの思いを語っています。
「(地震体験で)家族や周りの人たちの命を守れるようになりたいという気持ちが強くなりました。正しい知識や命を守る行動を伝えたいと全力で取り組んでいます!」と、小松島高等学校の2年生。
また、徳島市立高等学校の1年生は、「難しいことや意見が食い違うときもありますが、正しい減災知識を多くの人に伝え、皆で頑張っています。」と、その決意を語りました。
クラウドファンディングへの参加
このプロジェクトを実現するための資金も必要です。クラウドファンディングプラットフォーム「Otsucle」で支援を呼びかけています。
SeDaTuNaについて
SeDaTuNaは、徳島県の5つの高等学校から集まった生徒たちで構成されています。彼らはそれぞれの目標に向かって、地域社会に貢献するための活動を行っています。「私たちだけではなく、徳島に生きるみんなで未来を守る一歩」を掲げ、確かな決意をもって取り組んでいます。
このような高校生たちの活動が、地域の防災意識を高め、未来を守る絆を生み出すことを願います。