新たな取り組み「折り紙食器 beak」
長野県朝日村が奥村印刷の「折り紙食器 beak(ビーク)」を8,000セット、備蓄品として選定しました。この採用は、特に災害時における水資源の節約や衛生環境の維持を意識したものです。さまざまな環境に対応できる「beak」の特色や価値について詳しく見ていきましょう。
食器不足を解消する新しい形
「折り紙食器 beak」は、独自の折り紙技術を使用しており、糊やハサミを使わずに簡単に組み立てることができます。この特許技術により、紙製の食器が必要な時に迅速に利用でき、災害時の食器不足を効果的に解消します。特に断水や水資源が制限された環境においては、使用後に洗い物をしなくても良いため、貴重な飲用水を食器洗いに使用する必要がなくなります。これにより、避難所の衛生状態も保たれ、利用者にとって安心して食事ができる環境を提供します。
環境にやさしい選択
「beak」にはFSC森林認証紙が使用されています。これは、持続可能な森から得られた原料で作られており、使い捨てプラスチック製品の代替として環境負荷を大幅に減少させることができます。使用後は燃えるゴミとして簡単に処理できるため、災害廃棄物の分別や処理を容易にします。このように、環境への配慮がなされた製品は、SDGs(持続可能な開発目標)にも寄与すると言えるでしょう。
奥村印刷の思い
奥村印刷株式会社の常務執行役員である山田秀生氏は、「この度、当社のbeakが長野県朝日村様の重要な備蓄品として採用されたことを大変光栄に思います」とコメントしています。また、「災害時に紙が単なるパッケージではなく、安心を包むインフラとなり得るか」をテーマに開発した製品であることも強調しています。奥村印刷は、今後も全国の自治体や企業と協力し、beakの普及と防災意識の向上に取り組んでいく考えです。
概要
折り紙食器 beakの製品概要は以下の通りです:
- - 製品名: 折り紙食器 beak(ビーク)
- - 特徴: 特許技術により、糊やハサミが必要なく簡単に組み立てられる紙製の食器。耐水・耐油仕様。
- - 採用素材: FSC森林認証紙
- - 機能: 食器不足や断水時に「洗い物ゼロ」を実現し、水資源の節約に貢献。
結び
このように、長野県朝日村における「折り紙食器 beak」の採用は、災害時の備蓄品としてのみならず、環境負荷を軽減しつつ衛生状態を保つ新たな試みです。奥村印刷は、今後も持続可能な社会を目指して、さらなる商品開発と普及活動に力を注ぎ続けることでしょう。