プルーフポイント、Hornetsecurityの買収を完了
2025年12月8日、プルーフポイントはサイバーセキュリティおよびコンプライアンス分野における戦略的な動きを進め、Hornetsecurityグループを買収したことを発表しました。HornetsecurityはMicrosoft 365(M365)向けのセキュリティ、データ保護、コンプライアンスソリューションを提供するリーディングプロバイダーであり、特に欧州市場で強いプレゼンスを誇っています。
Hornetsecurityの製品群には、M365環境で使用される「365 Total Protection」があり、これは非常に包括的なクラウドセキュリティプラットフォームです。これにより、電子メールセキュリティ、データバックアップ、コンプライアンス管理、セキュリティ意識向上トレーニング、アクセス管理を提供し、MSP(マネージドサービスプロバイダー)が効率的に顧客環境を管理できるようになっています。
この買収の完了は、プルーフポイントが持つHuman-Centricなセキュリティプラットフォームの拡充に向けた重要な一歩です。Hornetsecurityの豊富な顧客基盤、すなわち12,000社以上のMSPやチャネルパートナーを通じて、プルーフポイントは全世界で125,000社以上の中小企業(SMB)にサービスを提供する能力を大幅に向上させます。
プルーフポイントのCEO、スミット・ダーワン氏は、「Hornetsecurityをプルーフポイントファミリーに迎えることができ、嬉しく思います。両社の統合によって、サイバーセキュリティにおける力を強化し、人、AIエージェント、そしてデータを守るための新たな取り組みを進めることができます。」と述べています。
また、HornetsecurityのCEO、ダニエル・ホフマン氏は今回の買収について「新たな旅立ちを切り拓くことができた」と語り、両社の結束がMSP市場における競争力を高め、最も優れたM365向けセキュリティとデータ保護を提供する基盤を築く重要なものになることを強調しました。
Hornetsecurityは新しい運営体制の中で、エグゼクティブバイスプレジデントであるダニエル・ホフマン氏が事業部門を統括し、経営陣は現職を維持し続けながら、革新的な製品の開発、市場投入戦略、パートナーシップの成功を促進していく方針です。これにより、顧客とパートナーはプルーフポイントの提供するリソースや脅威インテリジェンスから多大な価値を享受することが期待されます。
さらに、プルーフポイントはHornetsecurityを18億ドルで買収することにより、Hornetsecurityは世界中のMSPや中小企業に特化したサービスを提供する事業部門として独立して運営される予定です。Hornetsecurityの年間経常収益(ARR)は約2億ドルであり、前年比20%成長を記録しています。この買収により、プルーフポイントは欧州市場に対するコミットメントを強化し、あらゆる規模の組織にAIを活用したセキュリティを提供する戦略を加速します。
詳細については、プルーフポイントとHornetsecurityの公式ブログを参照ください。
プルーフポイント CEO スミット・ダーワンのブログ
Hornetsecurity CEO ダニエル・ホフマンのブログ
まとめ
プルーフポイントのHornetsecurity買収は、今後のサイバーセキュリティ市場における大きな変革をもたらすものと期待されています。特に中小企業に対するセキュリティ機能の強化や、AIを駆使した新しいソリューション提供が注目されます。今後の展開に注目です。